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毎週見ているYouTube生配信番組 三拍子の『生漫DAY』

ふと、「今年の初めから毎週欠かさず見ているのに一度もnoteにちゃんと書いたことがなかったな」と思ったので、今日は改めて生漫DAYについて書いてみたい。(ちなみにトップ画像は視聴者のみんなで寄せたイラストを元に作られた生漫DAYのステッカー)

『生漫DAY』概要

お笑いコンビで漫才師の三拍子が毎週月曜日夜20時からやっているYouTube生配信番組『生漫DAY
2019年10月21日に第1回目が配信され、今週(9/21配信)で48回目。単独ライブが重なった12月26日を除いて毎週欠かさず配信されている。
配信場所は虎ノ門にあるUR都市機構の街の賑わい施設「新虎小屋」という名前の通りの小さな建物。

スタッフさんは新虎小屋の運営をしているcome on 虎ノ門政策委員会の小野寺さんや、三拍子のグッズ制作に携わっているえりさん、RYO TAKAKURAの「目玉バキバキ男と蝶ネクタイ」MVを作成したよし江さんなど複数名で、全員タダ働…ボランティア※で番組制作に携わっている。

※↓小野寺さんのインタビュー記事

※↓小野寺さんがタダ働きを主張する動画

虎ノ門×三拍子企画【虎三(とらさん)】
毎週木曜日20:00更新予定!!
生配信『#生漫DAY』のスタッフ《小野寺さん》持ち込み企画。
三拍子を使って虎ノ門の良さを伝えていきたい小野寺さんと、小野寺さんに無償で配信を手伝って貰っているので指示に従う三拍子。

※↓えりさんが女将を勤める「鯨の胃袋」で三拍子がグルメロケをした動画

※よし江さんがMVを制作した「目玉バキバキ男と蝶ネクタイ木男」


番組の構成

番組の構成は以下の通り。

①いつものコーナー
 →「今日は何の日?」「今週のお便り」「今週のお花」
②フリートーク
③毎週時事漫才
④企画

①いつものコーナー
1.「今日は何の日?」
その日の記念日に関連付けて虎ノ門にあるお店や企業のPRをするコーナー。飲食店が多めだが、サンゴの人工産卵を目指す企業(株式会社イノカ)やアーバンファミマで販売される下着が紹介されたこともある。(どちらも所在地は虎ノ門) 該当する記念日がない時は高倉さんが「今日は何の日でもありません。誰も生まれてないし何の記念日でもない。」と言うのが恒例になっていた。

※↓記念日が無い日の「今日は何の日?」のコーナー

2.「今週のお便り」
コロナの影響で新虎小屋からの配信ができなくなり、三拍子の二人がそれぞれの自宅からZOOMを使ってリモート配信を始めた4/6から始まったコーナー。視聴者からのお便り(主にハガキ)を募集して番組内で紹介する。テーマが自由なため、送るハードルが高い。また、久保さんは送られてきた手紙に対し「資源と労力と切手代の無駄」、毎週送り続けてくる人に対しては「異常者」と言い放つ為、なかなかに手厳しいコーナーでもある。手紙が全く来ないと小野寺さんは寂しいらしい。

3.「今週のお花」
1/27から始まったコーナー。虎ノ門のお花屋さんから購入した花を紹介する。花の定位置は久保さんの右前。2回目でhananeのバラのチャンスフラワー(市場に流通しない規格外のお花。)を飾ったところ、通りがかりのいとうまい子さんが番組に参加してくれるという奇跡が起こった。チャンスフラワーがチャンスを引き寄せたのではないかと話題になった。(奇跡はこの一回だけだった)

②フリートーク
三拍子の二人がその日までにあったことや思ったことなどを自由に語るコーナー。漫才では高倉さんがボケ、久保さんがツッコミだがフリートークの時間は久保さんがボケたがり、ボケとツッコミが逆転した漫才のような会話が繰り広げられる。
一時期、「今週のお便り」のコーナーに手紙が多く来て紹介に時間を割かれたためフリートークの時間が削られるという回が続いたが、現在は改善された。

③時事漫才
配信当日までの一週間にあった時事ネタの漫才。配信当日にあったニュースも織り込まれていることがあり、ネタの鮮度が半端ない。一応、毎日テレビやネットのニュースを見ているつもりだが、時事漫才で初めて知るニュースも多々ある。(私がちゃんとニュースを見ていないだけかもしれないが…)
芸能、政治、環境問題、社会問題など内容は多岐に渡り、ただただおもしろくて笑える日もあれば、勉強になりつつ笑える日もある。
賛否両論あるような事柄もどちらかの意見に偏るのではなく両方の意見を取り上げ、2人で何かの意見を非難したり否定することが無いため安心して見ていられる。
そもそも『生漫DAY』は高倉さんが時事漫才を週一でやりたいという思いから始まったものらしいので、番組の核となるコーナーと言える。

その「面白い」を作るためのテーマを普段ニュースをあまりみない人もニュースを知るきっかけになるようなモノにすれば良いのではないかと思い始めました。
そして月一での時事漫才では少ないと思い、時事漫才脳を強化する為に週一でやる事に決めたのです。
そういった流れから
2019年10月21日から三拍子のYouTube Live『生漫DAY』がスタートしました。

時事漫才の話でいうと
三拍子の時事漫才は自分の意見や思想をいうのではなく、「こんな事があった」というニュースを元々知っていた人には、それで笑って貰い、知らなかった人は笑った後にわからない単語もあったから少し調べてみようと考えるきっかけになればいいと思っています。
(高倉さんのnote「毎週月曜日は三拍子YouTube Live『生漫DAY』とは。part1」より引用)


※↓先週の時事漫才(毎週火曜日20:00に前日の生漫DAYで披露された時事漫才のみを切り抜いた動画が公開される)


④企画
視聴者がチャット欄で参加できる大喜利やゲームのような企画が多いが、コロナ以前は新虎小屋のキッチンを利用した料理対決企画があったり、リモート配信期間中も三拍子の二人がおススメの本を紹介しあって翌週に読書感想文を発表する企画があったりと、2人で完結するものもある。コロナ以前の料理企画とリモート配信期間中のディベート企画以外はすべて1回限りで毎週異なった企画が行われている。
普通、週1回の番組を48回もやっていれば1回くらい外れ回があっても良いようなものだが、毎回おもしろい

私が中でも「三拍子すごい」と思ったのが7/6配信の生漫DAY #37 』のネタ募集企画「ネタ未定漫才」
三拍子の既存の漫才の一つに「ネタ未定漫才」というものがあるのだけれど、それに沿ってチャット欄で人物設定や舞台設定、セリフなどのネタを募集し、その場で選定して即興で漫才を作るというもの。高倉さんが使えると思ったいくつかのネタをノートにメモ→漫才本番の中で久保さんと共有→久保さんがどのネタを使うか選ぶ→選んだネタで漫才の中で漫才を行うと言うものなのだが、説明が難しいのでとりあえず↓の動画を見てほしい。

いやすごくないですか…?以前にも企画で募集したネタで漫才を披露したことがあったのだけれど、その時は募集した翌週に披露していた(生漫DAY #23 )。が、今回はネタを募集してそのまますぐに漫才。久保さんは高倉さんがどのネタをメモしたのか漫才中に聞くまでわからないし、高倉さんも久保さんがどのネタを選ぶかは漫才中に聞くまでわからない。ある程度の枠組みが決まっているとしてもこんなに即興で面白い漫才が出来るものなんだ…と衝撃を受けた。しかもこれ、ZOOMを通じたリモート漫才。普通に対面でやる漫才よりも難しかったはずなのに、即興中の即興で作り上げて本当にすごいと思った。

※オリジナルの「ネタ未定漫才」はこちら


60分間の生配信番組だがどのコーナーも楽しくおもしろいため、あっという間に時間が過ぎてしまう。

※余談だが、月曜日の昼に企画内容がTwitterで発表されるため、曜日関係なく休みの翌日の昼には「今日の生漫DAY何するのかな~」とTwitterを見てしまう癖がついてしまった。

自粛期間中のリモート配信

昨年10/21に配信を開始した『生漫DAY』だが、新型コロナウィルスの影響を受け4/6からは前述のZOOMを利用したリモート配信となった。(ちなみに東京都で緊急事態宣言が発令されたのが4/7、解除されたのが5/25)その間なんと5カ月。今月で『生漫DAY』が始まって11カ月なので、そのおよそ半分近くがリモートだったと思うとかなりの長期間と言える。

※↓リモート配信初回


ステイホームが叫ばれていた最中はyoutube、Instagram、ツイキャスなど様々な媒体で様々な漫才コンビがリモートでの漫才を披露していた。だが4月の初めころはまださほどいなかったので、三拍子は「元祖テレワーク漫才師」を自称するようになった。
初回はタイムラグに戸惑いを見せていたが、2回目からはタイムラグを感じさせない漫才になり、回を重ねるごとに進化していった。後半はリモートならではの合成技術を利用したSFチックな漫才※もあり、とてもおもしろかった。

※↓合成技術を利用した漫才

リモート配信初期の企画では「自宅借り物競争」や「家にあるものしりとり」、家にあるものを使った「ものボケ対決」など家ならではの状況を利用したものがあった。また、リモート配信終盤には高倉さんが目隠しをして久保さんの音声のみを頼りにスイカを割る「リモートスイカ割り」や、合成を利用して心霊写真風の写真を撮る「リモートで心霊写真を撮って見よう」という企画もあり、5カ月間毎週楽しかった。(正直に言うと、リモートが始まった当初は家で出来ることなんて限りがあるんじゃないだろうか…と思っていた。でも自宅からという制限のある中でも楽しい企画を毎週生み出し、楽しませてくれた三拍子の二人とスタッフの方々は本当にすごいと思う。 )
リモート配信期間中にずっとスタッフとして働いていた高倉さんの同居人のとみやん(「さんぽ」というコンビを組んでいる芸人さん)の活躍も忘れてはならない。とみやん無しではリモート生漫DAYは成立しなかったんじゃないかというくらいの働きっぷりだった。いつもちゃんとマスクをしている姿がとても印象的。

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3月末にはコロナ関係の悲しい大きなニュースもあったり、4月に入ってからはニューヨーク在住の方がコロナの悲惨さを訴える動画が広まったりと社会全体が正体の良くわからないもの、先がどうなるか分からないことに対して不安で、急に変わった生活様式(ソーシャルディスタンスやテレワーク等)に戸惑っていた。「3密」という言葉が使われ始めたのも確かこの頃だったと思う。今はどこでも手に入るマスクも、まだこの頃はどこに行っても売っていなかったし、スーパーでの食材や日用品の品切れも相次いだ。
テレビも収録の中止や延期が相次いで、ドラマは過去のものを再放送し始めていたのも確か4月頃からだったと思う。
ステイホームが叫ばれ始めたのもこの時期。
そんな状態だったので、『生漫DAY』も中止になるのではないかと一人で勝手に思っていた。

だからリモート形式で配信が続けられると知った時、とても嬉しかった。

※↓ZOOM配信になることと配信時間変更のお知らせツイート

また、リモート形式の配信というと上のツイート画像のように出ている人が画面で分かれていることが多いが、生漫DAYの場合はグリーンバックを使って合成しているので二人が新虎小屋にいるかのように見せてくれているため、リモート前と変わらず楽しめた。
私が住んでいる地域は感染者数もさほど多くなかったが、社会全体に蔓延している不安や変化に影響を受ける中で『生漫DAY』を見ている間は安心感があり、ただ笑って楽しめる1時間は1週間の中でとても貴重だった。
演劇や音楽、そしてお笑いと言った”娯楽”がこのコロナ禍で打撃を受け、関係者の方々が辛い思いをしているというニュースを見聞きしたが、このコロナ禍で人々に一時の安心を与えたのもそう言った”娯楽”だと思う。

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新虎小屋復帰後の『生漫DAY』

8/24、新虎小屋からの配信に復帰する。ビニールシートやフェイスマスクなどを用いて感染対策は万全。5カ月ぶりの新虎小屋『生漫DAY』は画質と音質が非常に良くなっていた。高倉さんの花柄の花も、久保さんの蝶ネクタイの木目も見えるくらい画質が良くなっていた。音もものすごく良い。
対面でのフリートーク、時事漫才、企画、全てがとってもおもしろかった。リモートも楽しかったけれど、対面での掛け合いだと更におもしろい。

その復帰後最初の企画での発表がすごかった。なんと、9月から『三拍子の official channel』での動画公開頻度を上げるとのこと。↓の番組内では「週〇〇本更新」と具体的な数字は言及されていないが、現在毎日20:00から動画が公開されている。月曜日から日曜日まで毎日。

月曜日:生漫DAY(生配信)
火曜日:時事漫才
水曜日:企画(高倉さんが久保さんにギャグを譲る企画、久保さんのツッコミ講座、自己紹介漫才クイズ※等)
木曜日:虎三(虎ノ門×三拍子、三拍子が虎ノ門の魅力を紹介し行く先々で漫才を作る企画)
金曜日:教養漫才(GDP、総裁選、将棋の肩書等)
土曜日:漫才珍道中(三拍子が東京62区市町村をめぐり62市区町村分の漫才を作る。ネタ作りの制限時間は2時間。)
日曜日:フリー(過去の漫才、高倉さんが漫才について研究している大学院生で芸人の後輩から漫才についてインタビューを受ける動画等)

※自己紹介漫才クイズ

毎週1回の時事漫才だけでもすごいと思っていたのに…漫才の量がめっちゃ増えた!どこかで「月に1本新ネタを作れば多い方」と言うのを聞いたことがあるけれど、月に10本以上あるんじゃないかこれ…。
企画は水曜日、教養漫才は金曜日公開だが収録は生漫DAYの後に行われているらしい。本当にすごい。それだけのネタを作る高倉さんもすごいし、その日に渡されたネタを暗記する久保さんもすごい。二人ともすごい。

毎日動画を公開するようになった理由については↑の動画で言及されているけれど、たかくらじおでももう少し詳しく語られている。

毎日動画が公開されるようになって3週間が経つが、怖いことにどれもおもしろい。
生漫DAYと時事漫才は言わずもがな、水曜日の企画はどれも繰り返し見てしまうくらいおもしろい。木曜日の虎三は1回目と2回目はのんびりした雰囲気に癒され、3回目のグルメロケでは漫才のような食レポでたくさん笑った(あと鯨のお刺身がとても美味しそうだった)。
金曜日の教養漫才はどれも知らなったことを知ることが出来てとても楽しい。土曜日の漫才珍道中は2時間で作り上げた漫才がとてもおもしろくて笑いつつ感服してしまった。
日曜日のフリーで公開された過去の漫才は若い時の三拍子を見られて楽しく、漫才に関するインタビューではどの質問にも真摯に答えていてとても興味深く聞いた。

とにかく毎日楽しいんですよ。

今までの毎週楽しいだけでもすごかったのに、それが毎日になってしまった。

1週間の中で水曜日と木曜日が一番だるくて毎週「まだ水曜日(木曜日)…休みはまだか」と思っていたんだけれど、今ではどの曜日も待ち遠しい。動画の更新があるから。(『生漫DAY』を見るようになるまでは月曜日が一番だるかった。)

まとめ

新虎小屋という小さい施設で、スタッフさんはタダ働…ボランティアで、出演者は三拍子の二人だけ(時々ゲストに通りがかりのいとうまい子さん、小島よしおさん)のYoutube生配信番組だが、どんな時でも「視ている人を楽しませよう」という工夫や熱意があって、見ていて本当に楽しい。1時間があっという間に過ぎ去り、見終わった後にアーカイブで再度見てしまうくらいおもしろい。(下手すると翌日も見てしまったりする。)

アーカイブで見ても楽しいけど、やっぱりリアルタイムで参加するのが一番楽しいと思う。チャットのコメントを読み上げられれば嬉しいし、読まれなくてもあの流れの中に参加できているだけで楽しい。生配信番組の醍醐味だと思う。

軽い気持ちで書き始めたらまたもや長文になってしまったけれど、一度どこかに書き残しておきたいと思っていたので誰にも読まれなくてもとりあえず私は満足。

来週の生漫DAYも楽しみだし明日(というか今日)以降の動画公開も全部楽しみだな~

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