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[読書日記]『滅びの前のシャングリラ』を読んでぼんやりと考えた

昨日、ふとしたことから無性に読みたくなってしまい仕事帰りに本屋で買った『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう著

立ち読みして最初の3行で心惹かれ、翌日(今日)は朝から諸用をこなしつつ喫茶店を梯子して一気に読んだ。読み始めたら止まらなくなる面白さ。

公式サイトにある通り、そしてタイトルの通り、この本は世界の滅亡を軸に物語が紡がれる。以下はTwitterに書いた読書感想文的なもの(文字数の関係で感想がほとんど書けなかった) 

滅亡の日に向けて荒廃して行く世界の中で4人の物語が交錯する
生きる為に押し隠していた悲しさや怒りや悔いが死を目前に剥き出しになり、心の奥底で望んでいたものが露わになる
一作の映画のような一冊

登場人物達が最期を実感した時に、それまで覆い隠していた本心が浮かび上がってくる。そして自分が何を求めていたかに気がつく。 

見栄や虚勢を取り去った後に残る本当の「やりたいこと」の為に、最期の日まで生きる為に登場人物達は奔走する。 

「世界の滅亡」なんてものはフィクションの世界ではありきたりなテーマかもしれないが、なんだろう。このタイミングで読んだせいか「世界が滅びるとしたら私はどうやって過ごすだろう」と言うのを本を読みつつ、そして読んだ後もぼんやりと考えてしまっている。(サバイバル能力皆無なので滅亡の日よりずっと前に人生が終わってしまいそうな気もする。)

別れたまま数年間会えないでいる人に会いに行くか(道中で行き倒れそう)

いつか見ようと思って見ていなかった映画やアニメやドラマやドキュメンタリーを見るか(1ヶ月では見尽くせない程にある)

それとも好きなDVDや動画を見て過ごすか(電気やネットが使えなくなったらアウトだ)

とりあえず海に行くか(最後に見たい景色を思い浮かべたら海だった)

どれもパッとしないが、恐らくnoteやTwitterに何かを書いていそうな予感がした。それも電気やネットが無くなったら出来ない。チラシの裏にでも書いて紙飛行機にして飛ばすか。

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まだ生きて行かなければならないので、心の奥底に沈んでる願望は出て来ないようです。






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