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完全栄養食という選択肢

最近、人間界では健康を維持するのに必要な栄養素が全て含まれているという食品=完全栄養食が近未来の食事として脚光を浴びています。

同時に犬界でも健康志向は浸透していて、ひと昔前の残飯ぶっかけ飯スタイルは廃れ、ドッグフードという完全栄養食が主流となっています。

犬のごはんを手作りするという行為は「時短と効率」を追求する食事のトレンドに逆行しているようにも思えますが、一方で様々な食べ物の食感や香りを感じる事が脳を刺激し、記憶となって刻まれる事や、「美味しいものを食べる喜び」が単に胃袋をいっぱいにする以上の価値がある事は誰しも経験として知っている事だと思います。

「ドッグフードを食べなくて困る」というのは多くの飼い主が経験する問題ですが、自分が毎日同じ完全食しか食べられないと考えてみれば、多分1週間ほどで飽きて見るだけでウンザリしてしまうであろう事は想像に難くありません。

食べ物からエネルギーや栄養素を吸収して生きる動物にとって、「何を食べるか」という選択は単なる栄養摂取の問題にとどまらず、大げさに言うなら「どう生きるか」という選択にも結びつく重要な選択であると考えています。

完全食を選ぶにしても、手作り食を選ぶにしても、その中間を選ぶにしても、惰性や無意識、業者の受け売りで選択するのではなく、年齢やライフスタイル、健康状態に応じて検討し、選んで行きたいと思います。なぜなら、それがシナモンの命と健康を預かっている私の責任であり、シナモンと共に生きる為に必要な選択だからです。


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