見出し画像

30年以上すきなもの―お絵描き―

そろそろ、とりかからないと。


と思っているのだが、心がまだ、追い付いてくれない。


義務なんかじゃない。

仕事じゃない。

誰かに頼まれてもいない。

あくまで自己満なのだが、

自分なりに、締め切りのある”仕事”だと思ってやった後の、達成感や、同じファンの皆様に見てもらえたときの嬉しさを知ってしまった。



ファンアートは、鬱病になってから始めた。

TwitterやInstagramでアーティストのファンとつながるようになってから、ものすごいクオリティのアーティストのイラストをUPしている方々に目を奪われた。

私には、、、と思うくらいの、ひくほどのリアルな絵を描く方、かわいらしい世界観でバンドメンバーを描く方、目の付け所が楽しくて笑っちゃうイラストを描く方、、、様々。



私は、物心ついた頃から絵を描いてばかりいた子どもだった。

母が言うには、私は2歳の頃には、飛んでいるアンパンマンの絵が描けていたらしい。

小学校の頃は自由帳に漫画を描いていて、クラスの中で「pizza漫画見してー」と毎日言われるほどの人気だった。

だが、思春期に入ってくると、徐々に人目が気になりだして、自由に描くことに自信をなくしていった。

とはいえ、小学校から高校あたりにかけて、いわゆる

”クラスの中で絵がうまいひと”

になり続けていた。学年やクラスで、絵を描けるひとが必要とあれば、担当していた。

(学級旗、通学路のマップ、修学旅行や学校祭のしおりの表紙、Tシャツのデザイン、など)


でも、それだけ。


今、もう、想像で何かを描くことができない。発想が浮かばない。

鬱病の影響もあると思う。

選択や判断がしにくい状況なので、イメージなんか広がらない。

無限の選択肢から選ぶ、という作業だからだ。


何かを見て、それを描いてみようと、挑むことはできる。

”これを描く”という選択ができさえすれば、模写なら迷わない。

ただ、心の状態は、絵の状態に出る。

ダメなときは、徹底的に納得がいかず何も描けない。


あるとき、色についての本を見ていたら、心を落ち着ける方法のひとつに

”色を塗り広げる”

というものがあった。

クレヨンやパステルで、そのときフィットする色をとにかく、画用紙に広げていく。すっきりしたり、心が明るくなったりする。

画像1

百均で買ったパステル、これが結構気に入った。

手が汚れるしなかなか注意がいるが、たのしいし、ふんわりする。



病気の調子が良かったあるとき、私もファンアートをやってみようと思った。

時間はあるが、働けないので、持て余していた。

何かしようと思っていたときに、そういえば、人物画や似顔絵が苦手だったな、、、と思い出した。


挑戦するなら今だ。


と思って、少しずつチャレンジした。


描いているうちに、

この方はこんな目をしてたのか、こんな鼻をしてたのか、など発見がたくさんできてたのしい。

画像3


画像4



昔から色鉛筆がすきだったので、色鉛筆の塗り方をちゃんと調べてみたり、人物のちゃんとした描き方は本を読んでも気が遠くなるので自己流だったりと適当である。そして、色鉛筆の塗り方や、全体のバランスがイマイチ、なんてときは、あのパステルが大活躍で色をふんわりさせながらごまかしてくれるので最高だ。(←最低)

画像4

画像5

↑自己満で雪の結晶の型抜きなんかしてみたり。

画像6

↑これは、完全にサイズ感が見本の写真より小さくなり、想像で嘘が描けないので周りをパステルでごまかしている、、、、、、

画像7

↑これは、色鉛筆だけでは濃く塗り重ね切れない部分をパステルで補った。そして、周りは白テープで覆いいろいろ隠している、、、、、、


色塗りは苦手だ。下描きがうまくいっても、色塗りで集中力がなくなる、、、昔からそうだった。特に、絵の具が本当に苦手で、確実にはみ出すからもうその時点でどうでもよくなってしまう。絵の具をうまく操れるひとには、心から尊敬の意を表する。



先日、部屋を整理していたら、高校時代、授業で使っていたスケッチブックが出てきた。

中を見て、

「うわぁ、、、、、、、、」

と思わず声が漏れた。


画像8


この絵にしばらく見入ってしまったのは、絵の完成度とかそんなことではない。ここで晒すレベルでもない。”クラスの中で絵がうまいひと”なら、こんな絵くらい描けておかしくない。


私は、

今、こんな想像の世界を描けない。


鉛筆一本で、こんな自由な想像の世界、描けていたんだ。

高校生で。


この頃の私は、どこへいってしまったのか。


自由な発想、失ってしまった私の想像力は、今どこにいる?

消えちゃった?


なんだか、さみしくなった。


昨日、応援しているひとに手紙を描いたので、せっかくなら絵を描いてみようと思ったんだけれど、うまくいかなくて。

ショックだったな。


何の絵も描けない。


どうしてだろう。



私の師匠は、「ファンレターを必ず読む」と公言している方なので、私も手紙や、絵のプレゼントをすることがある。

師匠が元気がないのでは、と気になったことがあって、勝手ながら絵を送り付けた。

画像9

出来はイマイチだが、、、、、、

そして、ここ2年程、年賀状に絵を描いて送っている。

画像10

もう、自己満。


今年の1月まではなんとか、絵に気持ちが向いていたが、今は、全然ダメだ。


そんな中、だいすきなバンドの記念日が近づいてくる。

5月30日、29thを迎えるL'Arc-en-Cielの記念日に、4人の絵を描きたい。

私は時間がかかるので、準備しなければいけないが、倍率1対1の写真がないと、描けないのだ。

最新曲など出ていなく、LIVEに行ったりグッズを買ったりもしていない、FCも継続を諦めた。ので、最新の写真が、ない、、、、、、

キャラクター的なイラストにすると、私の場合完成度が極端に低くなるので周年の記念イラストにはできない。


ただでさえ、心が向かっていない。

どうしよう。


でも、いちファンとして、書きたいという意志は強い。

心が、言うこと聞いてくれれば、、、、、、


画像11

昨年描いた絵。

表情がひどいが、4人の楽器まで挑戦したのは初めてだ。背景のパステルは、消しゴムを使って羽根が舞う様子を表そうとしたものだ。


今年も、がんばりたいけど、できるかな。

誰が待っているでもない、自分がしたいだけなんだから、どうだっていいと思われるかもしれないけれど、、、、、、



ゆっくり、考えてみよう。


自由に絵を描ける、元気なメンタルを取り戻したい。




子どもの頃のキラキラした心で、やりたいことにチャレンジできる日がきますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。