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歌詞の宛先を想い、震える―『信じて』中島美嘉―

少しずつ音楽が聴けるようになってきたこと、
障害年金支給で少しお金のことに関してストレスが軽くなったこと。

そんなことがあって、
私のだいすきなアーティストのひとり、表現する世界観と生き様を尊敬してやまない、中島美嘉さんのアルバム『I』を、購入した。

音楽がだいすきなので、
「CDを買える」ということが私にとってどれほどの喜びなのかは、
同じ世代、もしくは”推し”がいる方になら共感していただけるだろう。

発売日を心待ちにして、いつものタワレコオンラインで。
今、セブンイレブン受け取りなら送料無料なのだ。


ゲットした喜びの記事を、ありのままの感情で書こうと思っていたものの、タイミングが合わずだった。

初回盤が、big。何故か比較がフェットチーネグミ。
そして何故か、ニット帽がついてきた。
インスタストーリーズでの独り言。
嬉しすぎて興奮して、なかなか中身をあけられなかった。


、、、、、、と、いうことはさておいて。


今回のアルバムは、絶対に欲しい!と思わせる内容だったのだ。

理由は、この収録曲の全曲が、中島美嘉セルフプロデュースであること。
=作詞作曲:中島美嘉、ということだ。

これまで、作詞はしていたのだが、
初めて、作曲にも挑戦したということ。

ファンとして、これは聴きたい!
私の、500円玉貯金が火を噴いた。


これは私の推測だけれど、
今まで治らないとされていた彼女の持病(耳管開放症)が、奇跡的に回復を遂げたことで、ようやくチャレンジできたということもあるのだと思う。

聴こえづらい中で歌を歌うという絶望的な世界の中で、彼女は闘い続け、そして、奇跡的にその長い苦しみから解放された。ようやく、自分の声がどうなっているのか、わかるようになったのだ。

からの、作曲チャレンジになったのではないか。
ずっとやりたかったのではないかな、と私は思った。




今回のメインの話はそこではない。


最近、音楽に特化したYouTubeチャンネルが盛り上がっている。

『THE FIRST TAKE』という、歌い手の一発撮り動画が有名だ。
中島美嘉さんも、2曲パフォーマンスし話題となった。


そして、今回中島美嘉さんが出演することになったのが、
『With ensemble』というチャンネル。

こういうチャンネルらしい。

◆With ensemble
アーティストとアンサンブルが出会って、
いま、ここだけの音が生まれる。
あの曲の、もうひとつの姿が現れる。
いま、この時代だからこそ、
声とクラシック楽器だけで向き合う、
渾身のアコースティック・バージョン。
その思いを、丁寧に、区切ることなく、収める。
その瞬間を、しっかりと、余すところなく、届ける。
Twitter: https://twitter.com/withensemble
Instagram: https://www.instagram.com/withensemble/

With ensemble 概要欄より

アコースティックLIVEも何度も開催している中島美嘉様なら、きっと素敵なパフォーマンスになるだろう。

最近、どきどきしすぎないで音楽を聴けるようになってきたし、再生してみようと。


まずは、先週公開のこちら。
認知度も高い『ORION』

会場の雰囲気が素敵。
演奏、歌声、妖艶な表現、全身で紡ぎ出すパフォーマンス。
そのすべてが、ひとつの美しい作品を作っているように思えた。
美しい。本当に、”中島美嘉”の作る世界は美しいのだ。




そして。

こちら。

今週公開された、
アルバム『I』の中に収録されている、『信じて』


実は、久々にアルバムが買えたのはいいけれど、コンポの音がこもっていて、年季の入ったこの機器がそろそろやばいことに気づいた。
そして、私のPCにはディスク挿入口が存在しないので、
PCに取り込んでスマホに、という作業もできない。

、、、、、、だから、1度流しただけで、ほぼほぼ聴けていないのだ。


というわけで、この動画でほぼ初めて聴くという形になってしまった。



前回の動画での鮮やかな衣装とは違い、ブルーのワンピース。

静かな入りから、せつなく、哀愁を込めたパフォーマンス。
サビに入ると、魂の底からの訴え、胸をぐっと抉られるような、
痛みを感じるような、やりきれなさ、、、、、、


、、、、、、、、、、




これって、、、、、、、、、




あることに対する憶測が私の頭によぎった瞬間から、
気づいたら、PCの画面に顔がくっつきそうなくらいのめりこみ、
胸がいっぱいになった。


涙は流れていないけれど、泣いているような歌声が響く。
手を、天にかざす姿。




歌詞の一部を、改めて拝借する。

大丈夫だって
いつも笑って
胸の中キズだらけで
なんでここに逃げてこなかったの?
カッコつけないでよ

『信じて』詞:中島美嘉



、、、、、、、、、、ほら。





北海道のホテルで亡くなってしまったひと。

舞台公演中だったひと。

歌がとても上手で、ミュージカルで活躍していたひと。

あの有名なディズニー映画の、声優をつとめたひと。

親子で、歌声がとてもすてきなひと。


そして、
中島美嘉さんの、かねてからの、大親友。



突然、いなくなってしまった、
あのひとへの想いなのではないだろうか。



とにかく、聴いたら、そう思えてならなくて。




大切な親友が、突然、
消えてしまったら。


ニュースを知ったとき、
私は最初に美嘉様を想った。

下積みというか、まだふたりが若いころから、
合鍵で行き来するような仲だったという。


「どうしてここに逃げてこなかったの?」


まさに、そんな想い、やるせなさに、
打ちひしがれているだろうなと、想像しながら、、、、、、


いつ、どんなきっかけで、どんなタイミングで、何があって、
自らの死を選んでしまうか、
人間、誰もわからない。

きっと、誰のせいでもないのに、
身内は、

”自分がもっとこうしていたら”
”なぜ苦しみに気づいてあげられなかったのか”

という思いに駆られる。



ふっと。


ふっと、

その、一線を、越えてしまうか、否か。


本当に、それでしかない。


みんな、それぞれの悩み、苦しみの中でいっぱいいっぱい。


絶対に自分で命を絶たない、という保証は、誰も持っていない。



今回、セルフプロデュースアルバムを制作したことで、
美嘉さんは、音楽によって表現ができてそれで消化できることもあるかもしれないけれど、
消化するすべがなくて心を病んだり、ましてや自らも、と考えてしまうひともいる。



私は、この『信じて』が、その親友に宛てた思いとして感じたので、このように記事を書いているが、
もし思い違いだったら申し訳ない。
あくまでも私の憶測であるということをご理解願いたい。
※詳細がわかる方がいらしたらぜひ教えてください。

ただ、音楽において、聴き手の感じ方は自由であると私は思っている。
またこの動画を再生したら、私は同じように毎度、思いを馳せて胸を抉られてしまうだろう。

とにかく、中島美嘉という表現者のパフォーマンスは、ひとりでも多くの方に体感していただきたい。


生きるうえでの憂い、悲しみ、怒り、もちろん喜びにも、
いつも寄り添ってくれる共感者なのだ。

人の心をぐっ、と惹きつける”中島美嘉”の力は、魔法みたいだ。



ああ、音楽が聴けるようになってきて、嬉しい。

耳がふさがって受け付けなかったり、崇拝しすぎる”推し”(という言葉ももはやチープなくらいの愛)の音楽を聴くと全身全霊で興奮してしまってその後の生活に支障が出る、そして反動でその後どーんと気分が落ち込む、ということもあった。

少しずつ、少しずつ。



もう一回、聴いて寝ようかな。


だいすきです、中島美嘉師匠。



いつか、またLIVEで、だいすきな”中島美嘉”の声、音楽、振動を、
体感できるくらい元気になりますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。