見出し画像

お笑い怪獣に学ぶプラセボ効果ー鬱病pizzaが実践してみたー

”お笑い怪獣”、といったら誰もがご存じ、あの明石家さんまさんだ。

若手芸人が、彼のMC番組に呼ばれるときの緊張感は計り知れない。また、芸人さんだけでなく、モデルや俳優などのタレントさんも、みんなこの怪獣にバラエティの洗礼を受けるから大変だ。

実力は確かだし、どんな場面も笑いに変える唯一無二の存在だから、”やっぱりすごいひとだなぁ”と思う反面、”私が芸能のお仕事していなくてよかった、、、”と思うことがある。私だったら、プレッシャーに負けて寝込んでしまいそうだ、、、、、、


この怪獣は、どこまでもポジティブ。離婚のときも、借金を抱えたときも、いつも笑って乗り越えてきた。とはいえ、何も考えていないわけでなく、ちゃんとした彼なりのポリシーを持っていて、ときどき飛び出すいい話には感動する。


★生きてるだけで丸儲け

★失敗して落ち込むほどの実力はない。精一杯やってダメならそれが今の実力。明日、またがんばるだけ。

★俺の人生はいつも2択。寝るか起きるか、死ぬか喋るか。

★たったひとりでも笑ってくれるひとがいる限り、続けようと思える。


この怪獣の名言は、たくさんあるのだ。

さすが、長年芸能界で活躍し続けてきたひとだ。




さて。


そんな怪獣が、今までに、体調を崩して入院とか、手術とか、休養とかいう話を、一切聞いたことがない。

あれだけ喋っていて、のどを壊した話も聞かない。

MCとして、長丁場のTV収録でもずっと立ち続け、喋り続け、収録後の楽屋でも座るでもなく、まだスタッフ相手に喋り続けているという。疲れを知らない65歳、、、、、、どこまで最強なんだ。


とある番組で、

「体調崩すこととかないんですか?」

とゲストに聞かれたときの、彼の答えが、



「いや、メロン食うたら治るやろ。」




、、、、、、、、、、え?


、、、、、、、、、、メロンで治る?

、、、、、、、、、、何が?



そのとき、ふと、わたしの頭に浮かんだワードが、


”プラセボ効果”。


そういうことだ、きっと。



以前、少しだけ調剤薬局事務のお勉強をしていたときに学んだ言葉。

”プラシーボ効果”ともいわれる。


プラセボとは偽薬のことで、薬理効果のないものであっても、服用する患者の心理的要因により、その偽薬等が治療効果に影響することがある。

(※8年前の夏に勉強したノートを久々に開きました)


さんまさんは、「メロンを食べると治る」ということを強く信じることができるので、体調が怪しいな、と思ったときにメロンを食べることで、本当に効果があらわれるのだろう。

信じる力は偉大だ。


「みんなも、自分のすきな食べ物でやったらええねん!」

とご本人もおススメしていた。



これがあれば大丈夫、というお守りや、これをしておけば安心、というジンクスなどは、何気に誰もがもっているもので。

私なんか、でかけるのに荷物が多いので、きっとないと不安なものだらけなのだろう。女性らしい小さなバッグなど、使える自信がない。抗うつ薬の副作用でのどが渇いたり、薬がいつでも飲めないと不安なので、水分を必ず持ち歩く。常に、しっかりしたリュックを背負い歩いている私の女子力は、かなり低い。

ただ、現在減薬チャレンジ中で、なるべく薬に頼らないで気分を立て直したいと思っている今日この頃。



昨年のはじめ、受かるわけないと思っていた倉庫管理のパートに、まさかの採用の連絡がきたときのこと。

あまりに驚きすぎて、興奮、パニックでとにかく心が落ち着かない。どうしようどうしようと思っていて、とりあえず、気づいたら近所のファミマに向かっていた。

何か飲みたいと思い、そのとき選んだのが、金欠でいつもは選ばない、”いいジュース”だった。

画像1

コスパ関係なく、果汁たっぷりの、贅沢な、おしゃれなこのいちごジュースを、イートインで飲みながら、心の落ち着くのを待った。ごろごろ詰まったいちごの果肉と、予想よりも甘かったあの味。今も忘れない。



そんな記憶がありながら、時は経ち、結局その仕事も辞めてしまったが、あのときから1年以上経った、先日。

結構時間をかけたnoteの記事を書き終え、がんばったなーなんて自己満にも思いながら、久しぶりにそのファミマを訪れた。

気づいたら、あのときのジュースのコーナーに立っていた自分。

いちごはなく、オレンジジュースが並んでいる。

いちごは甘かったから、次に飲むならオレンジだと思っていたんだよな、、、と、思い切って買った。
画像2


、、、、、、、、、うまい!!!!


この味が、今度は忘れられなくなって。



つい最近。

心が乱れてどうしようもなくなり、とりあえず歩こうと、コンビニまででも歩こうと。

歩いてたどり着いたのは、そう、あのファミマ。


あのジュース。

お願い。

飲ませて。


これを飲んだら、大丈夫な気がする。


、、、、、、と、買って、外で、飲んだ。



、、、、、、、、、、、、、、、、


うまい、、、、、、、、、、、、


これでもかというほどの果肉がごろごろ。粒どころではない、果肉なのだ。

オレンジを食べるかのように、もぐもぐしながら飲んだ。



よし。これで、もう大丈夫。



ちゃんと、家に帰って、いつもの家事ができた。




私の”プラセボ”は、このジュースに決定。


少し値が高いところも、豪華なところも、自分のお助けアイテムにもってこいじゃないか。




ちなみに。

今日、母と買い物に行って帰ってきたら、謎の手の震えが止まらなかった。荷物を持ったからか(腱鞘炎持ち)、メンタルの関係か、薬の影響か分からなかったけど、目の前にあった、ブルボンの”バームロール”を食べたら落ち着きました。笑


”こうしたら、もう大丈夫” という信じる力の魔法。


さんまさんに学んで、実践していこう。



何かに頼ってもいいじゃない。

それで落ち着いて、心が上を向けるなら。

私にとって、それは”治療費”ということにしよう。


ときどきは、いいよね。

228円のジュース、飲んだって、、、、、、



自分が上を向ける方法は、自分で見つける。



底抜けのポジティブにはなれなくても、”信じること”が、少し上手になりますように。



未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。