少しずつ盛り上がる喜び。

朝起きると、背中と首の痛みはだいぶましになっていた。昨夜、寝るときに、バスタオルを折りたたんだものを枕の代わりに使ったのが効いたのかもしれない。今の枕を使い始めた1年ほど前から、そこはかとなく感じていたこと。それは、枕が合っていないのではないか、ということだ。この事実を認めたくなくてずっと目をそらしてきたのだが、そろそろ向き合うときが来たのかもしれない。この枕、わりといいお値段だったんだけどな……。ひとまず、バスタオル枕生活を続けてみることにする。

リビングへ行くと、最後に一つ、つぼみのまま残っていた芍薬の花が開き始めていた。今、1割ぐらい開いた感じだ。昨日開き始めた中ぐらいのは、今日はさらに花びら3、4枚分ぐらい開いた気がする。昨日、一気にほぼ全開になったいちばん大きいピンクのとは違って、花びら何枚かずつ、ゆっくりと開いていくのかもしれない。求めていた、少しずつ盛り上がる喜びがここに展開されそうでうれしい。日々、手入れをしながら見守っていきたい。

ヨガは、木曜日だから、それはもうつらいことはあらかじめわかっている。毎週のことだが、スタンディングピジョンとかいうやつが厳しい。しかも、いろいろと脚を痛めつけた後にこれを要求されるので、フェアじゃない。インストラクター・カップルには困ったものだ。

実家の母から電話。新聞に載っていた型紙どおりにマスクを作ってみたものの、あごが出てしまうぐらい小さくてだめだっただの、酪農家さん救済のために毎日せっせと牛乳を飲んでおり、先日はパンナコッタを作ってみたらうまくいっただの、外出自粛ながら充実した日々を過ごしているようで何よりだ。

ひととおり話を聞きながら、なんの用件だったのかなと思っていたら、そろそろアスパラガスの季節だけど送ろうか？と訊かれた。そうかそうか、その電話だったのか。昨年、送ってもらったときに、わたしがずいぶんと喜んでいたのを覚えてくれていたらしい。この時期の北海道のアスパラガスは、立派でみずみずしくて、たいへんおいしい。今年もぜひにと丁重にお願いして楽しみに待つことにした。どうやって食べようか。今からあれこれと考えている。

夕方、首相会見を見る。緊急事態宣言を39県で解除することが表明される。首都圏の4都県、関西の3府県、北海道は、引き続き対象地域のままとなる。このまちは依然として対象地域であるため、ひとまず、外出自粛生活は明日からも変わることはない。今後の自分の生活について考えるためにも、解除された地域の動きをよく見ておこうと思う。

というわけで、この日記は、もうしばらく続くことになる。

（2020年5月14日）