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バーチャルでない本物体験の楽しさを伝えたい

教員だった頃、教育委員会の指導主事がよく言いました。


「その教材でつけたい力はなんですか」


僕はその度に疑問に思っていました。
つけたいのは力(スキル)か?
本当にそれでいいのか?

もちろん、スキルも重要だ。
スキルを身につければ一生使える。
しかし、それよりもっと重要なことがある。


僕の狙いは違うところにありました。
それは


 「本を読む楽しさ」「新しい知識を得ることの楽しさ」
 「体験することの楽しさ」


だったのです。


「楽しい授業」「楽しいこと」
「楽しいか」「楽しくないか」


は生きる上で最も重要な指針となります。


今の仕事が楽しいか、
今いる自分の居場所が楽しいか、
将来の楽しいことを計画しているか。

楽しければ学校へ行く。
楽しければ仕事にやりがいを感じる。
楽しいだけじゃダメだという人がいるが
まずは楽しいことが先決だ。
楽しければ続く。


「力」じゃないのです。
「喜びを与えたい」「楽しい気分」になってほしい。


これが私が子どもたちに与えたいことです。

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