2020年1月の記事一覧
2018センター国語 第3問(古文)
【2018センター試験 国語 第3問(古文) 講義】
こんにちは、GV国語科の大岩です。今回は、前回まで(下のリンク先)に引き続き、2018センター国語より古文の解説をなるべく簡潔に行います。
出典は本居宣長『石上私淑言』。本居は国学の大成者で、舶来の理屈の体系である「漢意」にとらわれず、「もののあはれ」に代表される日本的な自然に即した「真心」を回復することを説く。今回は、江戸時代の文章な
2018 センター国語 第2問(小説)
【2018センター試験 国語 第2問(小説) 講義】
こんにちは。GV国語科の大岩です。今回は2018年のセンター国語から小説文の解説をします。
小説も基本的には評論の読解法に準じますが、特に「場面」と「心理」を押さえながら全文を一読し、その理解と設問の要求に基づいて選択肢を積極的に選んでいきます。
出典は井上荒野『キュウリいろいろ』。(※以下〈…〉は大岩による補足を示す)。前書きによると
2018 センター国語 第1問(評論)
【2018センター試験 国語 第1問(評論) 講義】
出典は有元典文・岡部大介『デザインド・リアリティ~集合的達成の心理学』。
センター試験では、厳しい時間的な制約の中で客観的に本文を読解し、それに基づき正しい答えを導くことが求められます。ところで「客観的に読む」とはどういうことか。それはつまるところ、筆者と読者一般との間で共有されている(はずの)「前提」にしたがって読むことです。その前提となる