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インターブランド「Best Global Brands 2020」の顔触れを見て

毎年の風物詩となっている、世界最大の
ブランディング会社・インターブランド
発表による「Best Global Brands」。
ブランドが持つ価値を金額換算した
ランキングの2020年版が、つい先日発表
された。

こちらのプレスリリースに、結構詳しい
分析が載っている。
これをチェックするだけでも、色々と
世の中のトレンドを確認できて楽しい。

ザッと要約するならば、
・GAFAが相変わらず圧倒的に強い
・テクノロジー系は軒並み好調
・サブスクのブランド成長が著しい
・物流も力強く成長
・アパレルやラグジュアリーは苦戦
・日本の顔触れにサプライズはナシ
といったところ。

英語のサイトに行くと、個人情報の
提供さえすれば、PDFのレポートを
ダウンロードすることができる。
ランキングの前に、この時代において
どんなブランドが勝ち抜いていくこと
ができるのか、彼らの視点からの分析
内容が語られていて参考になる。
キーワードは、
Leadership
Engagement
Relevance
の3つ。

英語でしか説明されていないと思い
込んでいたが、改めて見たらちゃんと
日本版のサイトに翻訳された説明が
あった。

ここのページを読めば、先に挙げた
3つの要素の日本語訳やその凡その
中身は理解することができる。

さて、トップ100ブランドの顔触れを
見て、個人的に興味深いところだけ
サッと触れておきたい。

まず、トップ3の上げ幅が半端ない。
Apple、Amazon、Microsoft、いずれも
ブランド価値を1.5倍前後伸ばしている
のである。
混迷の時代、勝者と敗者がハッキリと
分かれる時代、勝者の勢いはそう簡単
には止まらない、そんなことを感じる
ランキングだ。

ただ、Microsoftについては、かなり
「復活」感が強い。
リモートワークが増えて、様々な
ソリューションを安定的に供給できる
点に信頼が集まったのだろう。
ZOOMは誰もが使っていたが、次に
名前が挙がるのは圧倒的にTEAMSが
多かった。
WindowsというOSを押さえている
強みを最大限生かすことに成功した
と言えるのではないだろうか。

サブスクブランドの躍進については、
インターブランド自身も解説をして
くれている。

コロナ禍の影響によりオンラインサービスブランドが発展を遂げ、2桁成長をしたブランドの6割がサブスクリプションのビジネスモデルを採用しています。

とあるように、コロナ禍の影響が示唆
されているが、恐らくコロナ禍があろう
となかろうと、サブスクモデルが著しい
成長を遂げていたであろうことはあまり
疑う余地がない。
コロナ禍が成長を加速した側面は否め
ない、という程度だと思う。

具体的なブランド名を挙げると、
2位のAmazon=Primeを長年展開。
27位のAdobeは、社運をかけてビジネス
モデルをサブスクに転換したことで有名。
41位のNetFlixは、ご存知ネットTVの雄。
58位のSalesforceは、典型的B2Bサブスク。
70位のSpotifyは、音楽のサブスクだ。
これらのブランドいずれもが、非常に
高い対前年伸び率を示している。

サブスクモデルがなぜ今注目され、
どういう点で優れているかということ
については、少し前に別の記事で書いて
いるので、ご参考までに。
キーワードは、カスタマーサクセス、
である。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。