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練習は本番のように、本番は練習のように

体を動かしていないとダメな
性質だ。
いや、単純に体を動かすのが
好きだ、と言った方が、より
ポジティブな言い回しなので
そちらを使おう。

マラソンが趣味化して7年半
程になる。
中学校から始めたバスケも、
頻度は激減したとはいえ、
いまだに続けている。

コロナのお陰で、バスケから
1年半ほど遠のいていたが、
先週の土曜日、本当に久々に
体育館の中で3時間ほど動き
回る機会を持つことができた。
誘ってくれた友人には感謝しか
ない。

その間も、ずっとマラソンを
続けていたので、体力的には
問題ないだろうと思いつつ、
ジャンプの動作や横に移動する
動きでかなり普段とは異なる
筋肉を使う
だろうから、
翌日どの程度体が動くのか、
ドキドキしながら床に就いた。

そして翌朝。
全身筋肉痛で起き上がれない!
とはならなかったので安堵した
のだが、やはり普段使っていない
筋肉が相当刺激された
ようだ。
最も堪えたのが、右の大臀筋。
要は右のお尻が結構重度の
筋肉痛になったのである。

バスケでは、かなりの回数
ジャンプすることを強いられる。
シュートを打つ。
リバウンドを奪う。
オフェンスでもディフェンスでも、
ジャンプは基本中の基本動作。
このジャンプの際に、実はお尻の
筋肉を使っているということが、
よーく実感できる痛みであった。

ふくらはぎや、太ももの筋肉も
当然ながら使っている。
しかし、少し調べてみれば、
「ジャンプ力を鍛えたければ
大臀筋を鍛えよ」
なんてことを
おっしゃるトレーナーさんに
沢山遭遇することができる。

コロナ前は、多ければ週に一度、
平均して二週に一度程度の
ペースでバスケをしていた。
その頃は、さすがに今回のような
筋肉痛に襲われることはなかった
のだ。
バスケのプレイ中、いかに普段と
かけ離れた動きをしているか、
そしてそれを二週に一度でも続けて
いればそう簡単に筋肉痛になること
もない、ということが分かる。

マラソンをやっているなら、
体力は維持できているはずだから、
大したことないのでは?
そう思われるかもしれない。
確かに、走る体力は問題ない。
しかし、先にも書いた通り、
飛んだり跳ねたり横に動いたり、
そういうバスケ特有の動きから
来る筋肉への負荷は、マラソン
だけでは鍛えられないのだ。

では、普段から筋トレをしておけば
良いのだろうか?
ジャンプ力を鍛えるために、
大臀筋を鍛えるスクワットとか、
マシンを使ったトレーニングで
補強しておけば問題ないだろうか?

実のところ、私はスクワットを
毎日60回程ルーティン化している。
大した量ではないと言えばその通り
だが、何もしていないよりはかなり
鍛えられていると思っていた。
ところが、今回の激しい筋肉痛で、
やはり実際にバスケをやる際と、
スクワット時とでは、同じ大臀筋でも
かなり使い方が違うのではないか

いう気がしたのである。

格闘家の朝倉未来は、筋トレとか
ランニングのような練習を一切
しない
のだという。
実際の試合で使う筋肉と、
練習で使う筋肉とが異なるため、
ムダでしかない
からというのが
その理由。

試合が本番だとすれば、
やはり本番のように練習し、
練習するように本番をこなす、
そういうやり方がベスト
だ。
ケガをしないようにするための、
最低限のトレーニングなどまで
不要だとは言わないが、
「常在戦場」の精神で練習して
いれば、いざ本番となったときに
精神的にも安定しているだろうし、
身のこなしも最適化されている
はず
である。

自分の筋肉痛と、トップレベルの
格闘家とを比べるのもおこがましい
とは思ったが、この考え方は
スポーツはもとより仕事にも
共通すると思ったのである。
普段の仕事から、
「常在戦場」
「常に本番」
そのような意識でアウトプットを
する
ように心掛けていけば、
いざ本番の際に会心の一撃を
繰り出せることだろう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。