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今朝、カルピス健康通販のチラシが2枚入ってきた件

今朝、読売新聞のチラシの中に、
「カルピス健康通販」からニュース!
というタイトルのものが2枚ほど
入っていた。
これをネタに少々書きたい。

最近、「ロコモティブシンドローム」
という言葉をよく聞くようになった。
運動機能の衰えや、骨粗しょう症など、
要介護になるリスクを出来るだけ減らし
たい、そんなニーズが社会的に高まって
きている。
まさにそんなニーズに応える商品と
して、この『骨こつケア』という商品が
発売されたのだろう。

こちらが、その2枚のチラシを並べてみた
写真である。

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内容が微妙に異なっていて、
まるで間違い探しのようだ。
表面は、俗に「リード」と呼ばれる、
キャッチコピー部分が異なっているのが
分かるだろう。

左は、キーワードと思しき
「大腿骨」
「骨密度」
を極力大きく目立たせて、
お客様の注意を引こうとする意図が透ける。

右も、十分これらのキーワードが
目立っているが、そこに
「24週間」という数字の要素と、
「加齢とともに低下」という別キーワードを
付加し、リード部分だけである程度説明が
完結するように組み立ててある。

これぞ、正に「A/Bテスト」である。
AとBのどちらがより消費者の琴線に
響くかを試すということだ。

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試した結果を、どのように確認するか。
下の方に「お申込番号」があり、
それぞれ「22787」と「22786」という
異なる付番がなされている。
フリーダイヤルをかけてきたお客様に、
オペレーターが
「お申込番号は何番ですか?」
と尋ねて、どちらのチラシを見て入電して
いるかを把握する流れになっているはずだ。

というようなことは、既に多くの人が
当たり前のように知っていることかも
しれないが、一応説明してみた。

今回、あえてこのような記事を書いたのは、
この2つのチラシが同じ日に、同じ新聞に、
しかも2枚重ねて入っていたことが何を意味
するのか、分からなかったからだ。
何か特別な意図があるのだろうかと、
色々考えてみたら面白いかもしれない、
そんなことを感じたのである。

仮説としては、
・日程をずらして入れるはずのところ、
 間違って同日に入ってしまった。
・違う新聞に入れるはずのところ、
 間違って同じ新聞に入ってしまった。
・2枚入れておけば、どちらかは読んで
 もらえる確率が高まると考えた。
・2枚入れることで、より強く印象を
 残せると考えた。
・間違い探しのように楽しんでもらえる
 と考え、あえて2枚重ねてみた。
などと考えてみたが、どれもこれも
あまりしっくりこない。

実際の意図は、結局のところ不明である。
A/Bテストをしたいのであれば、
同じ新聞に2枚同時に織り込むという
ことはあり得ないと思うのだが、、、
しかし、わざわざ「お申込番号」を分けて
いるからには、A/Bテストを意図している
のは間違いのないところ。
となると、やはり何らかの手違いでは
ないかというのが現時点での推測となる。

テストをやろうと思ったら、
当然ながらその背後にある仮説が大切。
どんな仮説を検証したいのか、
それに沿ってテストの仕様(プロトコル)を
設計する。
その上で、その仮説を確実に検証できる
ような実際のテスト実施が肝要だ。
誤ったプロトコルで実施してしまったが最後、
仮説がどんなに素晴らしくても、検証の
しようがなくなってしまう。

そんな反面教師として、今朝のチラシを
捉えておこう。
万一、この方法が何らかの画期的な意図に
基づいていたというような発見があれば、
また新たに記事を書くつもりだ。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。