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APPLEとAmazonの音楽サービス合戦

最近、APPLE MUSICのアプリを起動すると、
毎回のように「いまならお試し0円!」
呼びかけて来る広告(表現は正確ではない)
がポップアップしてきて、いちいち面倒に
感じていた。

Amazonプライムの会員として、Amazon
ミュージックのサービスも活用しており、
APPLEと併用している。
Amazonの方は、有料サービスを訴求して
くるポップアップが出てきた記憶がなく、
比較的ストレスが少なく使えている。

昨日帰宅したら、郵送でDMが届いていた。
通常だと初月1か月は無料のところを、
3か月無料で聴き放題になるので、
今が始めるチャンスですよ、
という趣旨のメッセージであった。

A4の大きさの表裏に印刷がされたレターに、
一瞬「アマゾンのギフトカードか?」
と思わせる厚紙のカードが貼付されている。
クレジットカードを届けるときの仕様に
そっくりで、思わず台紙からはがしてみて
裏側も確認してしまった。

結局、ギフトカードでも何でもない、
ただの広告メッセージだったのだが、
興味を引く仕掛けとしては面白い。

APPLEもAmazonも、こうして毎月課金が
できる音楽サービスの勧誘に精を出して
いるわけだが、3月というタイミングが
丁度彼らにとって勝負どき
なのだろうと
いう推測ができる。

AmazonからのDMの封筒や、レターの
本文にも書かれていたのが、
「新生活」というキーワード。
そう、3月は卒業の時期、4月から始まる
新年度に向けて準備の時期。

新しい生活に備えて、色々と準備が必要
となるタイミングだ。
引っ越し準備という人も多いだろうし、
そこまではいかずとも、かなり多くの
人が色々と新しく買い揃える必要がある
状況だろう。

携帯電話の買い替え、乗り換えなども
多いはずである。
そういったタイミングで、「ついでに」
音楽サービスに新しく加入したり、
乗り換えてみたりといったマインドに
なりやすいことが想定される。

だからこその、APPLEの「0円お試し」攻勢
なのだと考えると、合点がいく。

定期購入サービス、別名サブスクリプション
ここ数年で、急激に伸びている分野だ。
コロナ禍での「おうち需要」が後押しして、
各社伸び盛りだと思われる。

APPLEにせよAmazonにせよ、音楽配信の
サービスを無料でお試ししてもらって、
そのうちの何%かでも継続的な顧客に
なってもらえれば、収益アップだ。
原価もほとんどかからない、非常にコスト
パフォーマンスの良い販促
である。

だからこそ、やたらとポップアップして、
しつこいくらい勧誘されるのだと思うの
だが、あまりしつこくやりすぎると、
私が感じたように、面倒だと思われて、
ネガティブなブランド体験として
記憶されることになる。

結局、しつこい勧誘というのは
マーケティングとは言えない。
「セリング」「売り込み」「押し売り」
に過ぎない。
この点、APPLEよりもAmazonの方が
スマートに感じられたというのが、
私の直近の体験であった。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。