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テスト、テストの繰り返し

「テストマーケティング」という概念は
確かに昔からあった。
近年、益々この「テスト」の重要性が
増してきているような気がする。

背景には、デジタルを中心とする
テクノロジーの進化がある。
テストしようにも、昔はそれなりにコスト
(お金と時間)がかかっていたものが、
今ではいとも簡単に、比較的安価な費用で
ササっとできてしまうのだ。

ECサイトでモノを売っている場合、
A/Bテストと称して、パターンの異なる
見せ方を二つ走らせ、どちらの方がより
売上が高かったか、あるいはコンバージョン
と呼ばれるサイト訪問者の購入への転換率
が良い値だったかなどを比較する。
そうやって、「勝ち残り戦」を展開して、
勝った方のデザインパターンを続けて
いくのである。

A/Bテスト以前の問題として、新商品など
を打ち出す際に、まず最初は小さな規模で
販売してみて、うまく行く可能性が高いか
否かを見極めてから、大きな投資をするか
どうか決めるというのも、正にテストだ。

私自身、本業でもちろんこのテストの
考え方を用いて仕事をしているわけだが、
これは副業でも当然ながら使える考え方
だし、実際に使っている。
今年の4月から、セミナー事業を始めて
半年間経ったタイミングで、うまくいった
最初のセミナー「ベーシック」を継続させ
つつ、新しい試みとして「アドバンスト」
コースを設けて、お客様を募ってみた。

お陰様で、数名の方にこの新しい試みに
お付き合いいただけたのだが、結果と
してはなかなか厳しい状況となった。
色々イメージをしていたことがあった
ものの、そのイメージ通りの価値提供を
行うことがかなわかったというのが
正直なところ。

もちろん、お越しいただいたお客様に
対して、自身のイメージ通りではないに
せよ、いただいた対価以上の価値を届ける
べく全力を尽くしたので、悔いはない。

「イメージ通りの価値提供」と書いた。
4月から9月に実施したオーソドックスな
形のセミナー(1対多)から一歩進めて、
5人前後、最大10名程度のメンバーが
集まり、私がファシリテートしながら
相互に価値のある議論を喧々諤々と行える
サロン的な場を設けられないだろうか?
異種格闘技戦のような、切磋琢磨できる
場を創り上げられないだろうか?
というのが「イメージ」であり「仮説」
であった。

その「イメージ」があまりに中途半端で
あったことが、実際にやってみたことで
よく分かった。
もう少し、コンセプトをシャープに研ぎ
澄まして再チャレンジするか、
全く異なるアプローチを行うか、
考えてみたのであるが、ここは一旦
「廃棄」を行う決断をした。

中途半端さという反省点を踏まえ、
1対多のセミナーを一方で続けつつ、
他方で1対1のコンサルティング事業を
より研ぎ澄ませてお客様に提供していく
方向へと舵を切るというのが、現時点
での新しい方向性だ。

実際、今年はビザスクの活用などもあり、
1対1での価値提供というフォーマットが
自分には結構合っているという実感を
得たこともある。
こちらをまずは自分なりに極めていき、
その中でまた新しい、創造的な切り口
でのサービスを考えていくことにしよう
と思う。

マーケティングあるいは経営全般で、
様々な課題を抱えている方に寄り添い、
期待される以上の価値をお渡しして、
世の中の「幸せ」を少しでも増やす
ことに貢献していく。
ちょっと青臭くて照れ臭いのだが、
それが私の目指すところだ。

年末ということで、今年の棚卸しを
行いつつ、来年の目標を考える時期。
少しでも強制力が働くようにする意図
で、ここに書いておくこととする。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。