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オンラインならではの利便性

ユーロモニターという世界的な調査会社が
ある。
様々な調査データを企業に売りつつ、
それらの調査から把握した市場トレンド
などを積極的に情報発信している。

そのユーロモニター社が、
「2021年の世界の消費者トレンド」
として10項目ほどを挙げており、
以前にもこのnoteで2回ほど紹介した
ことがある。

つい先日、同社主催のオンライン
セミナーが開かれ、その10項目のうち
3項目を取り上げて、それぞれの先進
事例を紹介するという趣向であった。

トレンドの中に、
「利便性を渇望する消費者たち」
なる項目があった。
新型コロナウイルスによって非常に
不便極まりない日常を強いられた
我々だが、だからこそ、その不便を
解消すべく、様々に利便性を磨いた
サービスが登場してきている。
それが正に消費者トレンドの大きな
流れだという指摘だ。

ZOOMをはじめとするオンライン
コミュニケーション
が、急激に
生活者の間に浸透したのは、
誰しも理解するところ。
それと軌を一にして、オンライン
での買い物体験
、ひいては
オンラインでの接客体験という
ものが次々登場し、そのクオリティ
次第ではオフラインよりも高い評価を
受ける
という状況すら生まれている。

そんなトレンドの実例として、
LIXIL社がプレゼンテーションを
してくれた。
彼らが今、力を注いでいるのが、
オンラインのショールーム。

サイトのトップページでいきなり
登場するバナーが、
「リクシル バーチャルショールーム」
となっている。

確かに、リアルなショールームだと
実物を触って確認できるのが大きな
利点である。
大きさも、手触りも、バーチャル
ではまだまだ完全に理解するのは
難しい。

しかし、オンラインならではの
メリットも、かなり多数に上ると
いうのが事実。

まず、わざわざショールームに
出向く必要がない。
移動の手間が省けるのは大きな
メリットである。
営業時間内にショールームを訪問
するのは、調整が大変だったはず
だが、移動時間がなくなると同時に
格段に調整が楽になる


別々に暮らしている親子が、
バーチャルショールームに
一緒に見学に行く、などという
ことも可能である。
親子ではなく、アドバイザーを
同席させるなんていう使い方も
アリだろう。

更には、ショールームだと、
キッチンやお風呂といった
水回りなどは実際の使用シーン
まで見せられない場合もありそう
だが、バーチャルならある意味
やり放題。
イメージ映像、イメージ画像を
使っていくらでもカバー可能。

こういったメリットの総和が、
オフラインを既に上回っている
ようで、LIXILにおけるオンライン
接客の満足度は、オフラインでの
それを上回る結果が既に出ている

のだという。

災い転じて福をなす。
人生万事塞翁が馬。


リアルができなくなったから
仕方なく、というネガティブな
意識ではなく、
バーチャルならではのメリットを
どうやって出し切るか、という
ポジティブな意識で、
難局に立ち向かった結果が出た
のではないかと推測する次第。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。