見出し画像

ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2023年7月号

☺恋愛省設立!?

ブラジルでは毎年6月12日は「恋人の日」と定められ、パートナーとの愛を確かめ合う大切な日となっている。

ルーラ大統領も昨年10月、大統領選挙中に「人間は愛がなければ空っぽだ。私の政府の下では全ての人が恋人を持つであろう」と公約(?)したほどブラジル人は恋愛するのが大好きな国民である。『恋人の日』が近づくと、この公約の実現を待ちかねた人々がSNSで「恋愛省」の設立や “Meu Crush, Minha Vida(私の恋人、私の人生)” プログラムの開始を要求して楽しんだ(“Meu Crush, Minha Vida” は政府の大衆向け住宅建設プログラム “Minha Casa, Minha Vida(私の家、私の人生)” をもじったもの)。

ルーラ大統領が属する労働者党リオデジャネイロ州事務局も「恋人の日」の2日前に、「大統領は選挙中の公約をすべて実行しつつあるが、『恋愛省』の設立だけ手つかずだ。大統領、急いでください!『恋人の日』はもうすぐです!」とツイッターに投稿した。ルーラ大統領はこれらの催促を受け、「恋人の日」当日の記者会見で「『恋愛省』の設立の約束はまだ実現していない」と冗談半分に謝罪(?)した。


☺農場売ります

マットグロッソ・ド・スル州シドロランディア市の農場主パウロ・フェルナンデスさん(67才)は自分の農場を売るため、少し変わった宣伝方法を思いついた。農場で収穫した巨大パパイヤに

「このパパイヤは大きさが63センチもあります。このパパイヤが採れた農場(16ヘクタール)、売ります。Whatsapp 67 xxxx-xxxx」

とボールペンで直接書き、人口が多いカンポ・グランデ市の青果スーパーに寄付して飾ってもらった。スーパーではかなり人目を引いたようだが、買い手が現れたかどうかは不明である。


☺ヘルメットをかぶって…

先月半ば、ゴイアス州ジャラグア市の国道で国土陸運庁が違法車両の取り締まりを行っていたところ、フロントガラスがないまま走行中の市バスを見つけ取り調べた。運転手は数時間前に馬をはねフロントガラスが全壊したが、ヘルメットをかぶり乗客を乗せたまま走行をつづけたようだ。乗客は他のバスに移された。


布施直佐 (ふせなおすけ)
月刊ピンドラーマ編集長

月刊ピンドラーマ2023年7月号表紙


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?