「挙句の果て」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2023年3月号
ヤノマミ族はロライマ州とアマゾナス州に暮らす先住民(インディオ)です。この先住民についてとても興味深いことを学びました。ヤノマミ族にとって、夢の中で生きたすべてのことが、目覚めて生きたことと同じ重要性を持つということです。夢を見ているとき、私たちは宇宙の他の存在、すなわち精霊、動物、不在の人と通じ合っているのです。私はとても美しいビジョンだと思いました。
しかし、私たちの夢と先住民たちの夢には違いがあります。フランスの人類学者ブルース・アルベール(Bruce Albert)とヤノマミ族のリーダー、コペナワ(Kopenawa)の著作『A queda do céu(天からの落下)』の中にとても興味深い一節があります。コペナワによると、インディオでない人はよく眠るが自分の夢しか見ないということです。彼の言葉では、「白人はいつも急いでいる、一方から他方へ、街から街へ、夢の事物を知ることはもう不可能だ」。
彼は間違っていないと思います。私たちはあらゆるものから遠ざかっています。そして、挙句の果てに、自然に対する敬意を失っています。
ところで、「挙句の果て」をポルトガル語でどう言うでしょうか?
「e para piorar」と言います。
例文を見ていきましょう。
今月もお読みいただきありがとうございました。先住民の話に戻りますが、おすすめしたいことがあります。サンパウロ州出身のカルロス・ゴメス(Carlos Gomes)のオペラ作品「O Guarani(オ・グアラニー)」を聴いてみて下さい。初めて外国で成功したオペラで、1870年にイタリアのミラノで初演されました。原作はジョゼ・デ・アレンカール(José de Alencar)の著作で、先住民ペリ(Peri)とポルトガル人女性セシリア(Cecília)との恋を描いた物語です。オペラがお好きでなくても、序曲だけはお聴き下さい。聴く価値のある曲です。
月刊ピンドラーマ2023年3月号
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