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ティーチングで緊張しない方法

僕はこれまでの経験から、さまざまな角度(方法、考え方、技術)から、緊張をしない方法を伝えることができます。学んできた内容、知識や経験には自信があります。でもだからと言って、僕が緊張をすることがない訳ではありません。僕は緊張をしていることに気付いた時に、緊張をやわらげることができるのです。もちろん、なくすことができることも少なからずあります。

この記事は、ヨガやピラティスのインストラクターになったばかりの人。これからなろうと、勉強をしている真っ最中の人に対して書いていきます。でも、職場で上司に資料の説明をするときに過剰に緊張してしまう、という人もいるでしょう。気になっている異性に対して緊張し過ぎて、気味悪がられてしまうという人もいるかもしれません。多くの緊張で悩んでいる人にとって、本当に役立つ内容にしていきたいと思います。

今日お伝えするのは、ぼくがある先生から学んだことで救われた大切にしているテクニック(コンセプト)です。

気づくことがはじめの一歩

まずはじめに、気づくことが第一歩です。気づかなければ、はじまらないのです。ぼくの師匠、ロルフィングの伝説的存在エド・モーピン博士は「アウェアネス(気づき)がすべて」だと、僕に教えてくれました。

この文章を読んでいる君は「なんだ、そんなことか」と思うかもしれません。「生徒を前にすると汗は止まらないし、身体は震えるし、気付いているけれど、困ってるんだよ。何も解決してないよ」と心の中で呟いているかもしれません。でも、待ってください。緊張していることに気付いていない人もたくさんいるのです。例えば、いつもイライラ、怒っている自治会長さん。ベテラン事務員の○○さん。そういった人たちは自分が緊張していることに気づかないまま生きていて、怒っていること(闘争反応)で身を守っているのです。無意識に緊張を誤魔化して生きているのです。

わかりやすい例が、元プロ野球選手の清原さんです。彼は「プレッシャーがきつくて、覚醒剤に逃げていました」と逮捕後、告白しました。身体を不必要に大きくしたり、ピアスやタトゥーその他、怖がられるような自分をつくることで緊張を誤魔化していたのです。自分の緊張に気づかず、自己受容しなかった成れの果てが覚醒剤、逮捕という悲劇です。緊張から逃げたり、誤魔化したり、緊張していることを無視して気づかずに生きている限り、悪くなっていく一方なのです。

気付いていれば、必ず良くなる

彼ほど極端ではなくても、自分の中にある緊張から目を背けたり、気づかないまま生きている人は、たくさんいます。でも、君は「緊張している自分」に気付いています。悩んでいるということは、気付いているということです。気付いてさえいれば、事態が悪化することはなく、ただただ良くなっていくだけです。今から、緊張に対しての考え方、あるケースにおいては、ある人にとっては劇的に効果のある方法を伝えます。もし君が最後までこの記事を読まなかったとしても、どうか「ただただ良くなっていくだけなのだ」ということは忘れないでください。気付いているのですから、それが今日ではなかったとしても、いつかは良くなるはずです。

緊張しているレッスンを思い出す

話が長くなりましたが、具体的にイメージトレーニングをすることでレッスンの緊張を軽減させていきましょう。実際に数分使ってこのイメージトレーニングをおこなえば、君の中で驚くような大きな変化を感じることができるはずです。

では、イメージトレーニングをはじめていきます。

目の前に君のレッスンに参加しようとマットを敷いて、そこに座っている生徒さんたちがいると想像してみてください。参加者の数は、君が望む理想的な人数にしてください。10名が理想的なら10名で、50名が理想的なら50名で。想像するだけですから、ビジネスの観点からも理想的な人数にしておきましょう。

レッスンする会場も、すべて君の望む想像に任せます。「汚い公民館の和室で参加者が4名だったら緊張しないかな、あやっぱり3名だったら大丈夫かも」などとは、決して考えないでください。もっと前向きに、少し憧れるような光景をイメージします。

STEP1/今の緊張を数値化する

次に、自分がそこにたっている想像をします。想像のカメラでインストラクターとしてそこに立っている自分を見てみたり(俯瞰的にイメージする)、参加者や部屋の空間を見渡してみましょう。次により現実に近い光景、すぐ目の前に最前列にマットを敷いて、これからのレッスンを楽しみに準備している参加者がいて…とより実際的なイメージをします。より臨場感が湧くと、少し緊張感がますかもし増すかもしれませんが、そのまま想像を続けます。君の想像力を発揮させて、どんどんリアリティを持たせてください。自分の心臓を鼓動が速まるのを感じて、想像の時計をみてみます。あと数分でレッスンははじまります。あと1分だけ、このまま想像を続けてください。

1分経ったら、今のこの想像でどの程度、緊張したのかを10点満点で数値化してみます。0がまったく平常心のまま、普段通りのままの君。10が緊張し過ぎて、意識を失ってしまった、とします。スコアはいくつになったでしょう。メモしておきます。

STEP2/○○に焦点を当てる

もう一度、先ほどの想像の世界に身を置きます。時間がなければ、思い返すだけでも大丈夫です。

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