「英文を左から右に読む」を視覚化する
いきなりTIMEの英文を貼ってみました。
読めますか?
返り読みせずにサクサク読める方はこのnoteを読む必要はないと思います。
そうでない方。
読めたけど複数回返り読みしてしまった方。
あるいは返り読みをしても読めなかった方。
そういった方々もこのnoteを読み終わる頃には、上のTIMEの記事が10秒で読めるようになっているでしょう。
嘘です。盛りました。
でも以前より速く正確に読めるようになると思います。
🐬読者の方からのレビュー
🐬従来型 vs. 紙面を贅沢に使う型
少し話が変わります。
皆さん、紙の本と電子書籍の差別化において最も強調されるべき商業的な側面ってなんだと思いますか?
ディベートでもよくあるテーマですよね。
商品価格、持ち運びの利便性、バッテリーの有無、目への負担などなど…
色々あると思います。
その中で私が一番重要だと思うのは、
「紙面を贅沢に使えるか否か」
だと思うんです。
紙面ベースを前提とした従来型の英文解釈が以下の①②です。
①カッコでくくる系
従来の英文読解ないし英文解釈の教材では上記英文は
名著とされる多くの英文解釈の書籍では、こんな感じで解析がなされると思います。
私自身もこうやって精読を身に着けました。
リーディングnoteでもこういう本を推しています。
でもネイティブはそんな風に読んでいません。
左から右に、書かれた内容を書かれた順番で理解していきます。
これは反論しようのない事実です。
次の手法を見てみましょう。
②スラッシュリーディング
そこで、いわゆるスラッシュリーディングという方法が考案されました。
スラッシュリーディングとは、
このようにキリの良いところで切っていくというものです。
ネイティブが実際に読んでいく際の思考プロセスに似ているので一定の支持を得ているようですが、
キリの良いところってどこだよ
線引いただけじゃねえか
TOEIC線引けねえよ
といった心無い批判も(主に私から)飛んでくるそうです。
そのためスラッシュリーディングの方法論を大真面目に取り扱っている有名な教材はあまりない気がします。
③第三の選択肢「チャンキング」
そこで今回は紙面では商業的に実現が難しい読解プロセスを提示したいと思います。
要するにスペースをふんだんに使ってパッと見でわかるように読解プロセスを身に着けようぜっていう話です。
🐬はじめの一歩
まずは簡単なところから。
以下の英文を一緒に読んでみましょう。
このように和訳をして読む場合、いったん最後まで英文を読んでから「このto help with のtoはどこにかかるのかな?」などと考えることになります。
そして解釈教材の多くで、そういった「かかり方を考えることは大切」という指摘がなされています。(たぶん)
そして恐らくこんな感じで解析されるのではないでしょうか。
確かに、和訳をするうえでは
to help with the reconstruction of his facial features「顔の復元のために」
を先に訳して
endure countless surgeries 「数え切れないほどの手術に耐える」
の前にくっつけて
「顔の復元のために」「数え切れないほどの手術に耐える」
とした方が日本語としては綺麗ですよね。
でもダメだよぉー。
そんなやり方ではぁー、毎回返り読みをする必要が出てきてしまうー。
ぉーん。
ゆうやく(誘惑)振り切ってこうだ!
いかがでしょうか?
まず余計なカッコや線を書き足さないので視覚的にスッキリしていますし、英文を語順のまま理解できますよね。
私はこれをチャンキングと名付けました。
なんかこういうネーミングでブランド価値みたいなものを付加しようとするの、いかにも安い情報商材っぽい手口ですよね。
事実安い情報商材なのでご容赦ください。
ただ、鋭い方はこう突っ込むでしょう。
いや、スラッシュリーディングと同じで最初からどこで切るかわかってる人の読み方やんけ
と。
仰るとおりです。しかし、実際に私は初見の英文をチャンキングしながら左から右に読むことができています。
これは特に意識せず経験的に身に着けたものですが、その思考プロセスを言葉にすればみなさんも意識的に似たことができるようになるはずです。
次のセクションでいくつかのポイントをご紹介していきます。
🐬"どこで切って読むか問題"を解決する(VOAの英文をしばく)
ここからガチになってきます。
といってもチャンキングのルール自体はわりとシンプルです。
以下にまとめました。
サポートいただけると本当にめちゃくちゃ助かります!大切に学費に充てさせていただきます!