井の中の蛙天を知る
みなさんは、井の中の蛙と聞いて、どんなイメージを持たれますか?
本来、良い意味で使われる言葉ではないと思います。
でも、こう考えることができたらどうでしょう。
井の中でじっとしていた方が、物事の深さを知ることができ、深さを知ることで広がるものがある。
つまり、地球を一周まわっても、そこに志が無ければ得られるものが少ない。
小さな環境、小さな事でも、志があれば気づける事が多く、得られるものも多いという考え方です。
三回に分けて、凡事徹底の力について話して来ましたが、今回は、凡事徹底の力についてまとめになるようなことを伝えていけたらと思います。
凡事徹底
〜平凡を非凡に〜
まず、今回この本に登場する方の紹介をしたい。
浅野 喜起(あさの よしおき)さん。
この方は、日本興業銀行での勤務を経て、日本経営システムに勤務されていた方である。
日本の経営コンサルタントとして、様々な企業を良くしていくための相談役が仕事である。
そんな浅野さんが、コンサルタントとしてあるべき姿を言語化して、二つの心得として掲げていた。
一つ目に”誠実であること”
浅野さんは、誠実をこう定義している。
「心の痛みが分かること。小さなものおろそかにしないこと。困っている人に目を向けて、その人が良くなるように考えること」
浅野さんは、コンサルタントを通して、決して教えることはしなかったそうだ。
お客様の話から学ぶ。
この姿勢で話を聞いていると、どういうところをお手伝いすればいいか分かってくるそうだ。
これは、営業においても同じことが言えると思う。
営業先の欠点を改善するために、自社の商品を提供する。
そこで、自社の商品について推していても営業先の欠点とマッチしなければ、相手には響かない。
お客様が何に困っているのかとことん話を聞いてあげて、手伝いできることがあれば、手を差し伸べてあげる考え方が大切であることを学んだ。
二つ目に”あら探しをしない”
浅野さんは、10年間コンサルタント業をやってきて、あら探しをし、欠点を取り除こうとして、よくなった試しがないという。
欠点は、受け入れることができればそれで良いのである。
長所を伸ばすことに力を入れるべきである。
これは、プライベートにおいても言えることであると思う。
他人のあら探しばかりしていては、良い人間関係を築けるはずがない。
他人の良いところ見つけようとすることで、その人が素敵に見えるようになるのと同時に、気づき力を養うことにも繋がるのではないだろうか。
終わりに
どちらの心得についても誰にでもできるようなことだと思います。
ただ、井の中の蛙天を知るという言葉があるように、誰にでもできることを、誰にでもできないくらいやった先には、素晴らしい輝きがあるという事です。
つまり、凡事徹底が持つ力は、平凡を非凡に変える力です。
三回に渡って、凡事徹底について記事を書いてきましたが、みなさんはどんな当たり前から徹底してみますか。
・ゴミを拾う
・人を喜ばせる
・感謝する
・掃除をする
などなど、、
ぜひ、実戦して凡事徹底の力を感じてみてください!
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