Taku Sato

放浪好きな父親のもと、幼少期はアメリカと北海道の知床で過ごし、その後は東京で暮らす。 …

Taku Sato

放浪好きな父親のもと、幼少期はアメリカと北海道の知床で過ごし、その後は東京で暮らす。 アートや、工芸品や、建築が好き。 アートディレクター / クリエーティブディレクター

最近の記事

茶道ちょう入門 ⑥

どの茶碗にも正面があるようで、 茶碗の正面をお客さんへ向けてお茶を差し出し、 お客さんはその茶碗の正面を汚さないように 少しずらしてから口をつけてお茶を頂く。 細かな気遣いが至る所に散りばめられていて、 こんなこと日本人でなければやらないんじゃないかと 思うようなことが多く、 そういうところから文化が生まれるんだろうとも感じた。 文化は誰かが意図的に作ろうと思っても なかなか作れるものではないのだろうと思い、 その土地の風土や、そこに暮らす人の習性などから 自然と生まれて、

    • 茶道ちょう入門 ⑤

      今日も練習用の立方体の簡易的な茶室で、 お客さん役と亭主役をそれぞれ行い、 一連の動きの中で動作を確認しながら行ってきました。 割り稽古と違って一連の動きで行うと、 またいろいろと新たな課題が出てくる。 亭主は右足から入り、左足から出ていくとのことで、 歩幅も考えながら風炉の前に正座し、 お客さんのほうにお尻を向けないようにするとか。 お菓子をどうぞと勧めるタイミングであったり、 一連の中に時間軸も含めていろいろとお茶をスムーズに 円滑に頂く知恵が詰まっているものだなと

      • 茶道ちょう入門 ④

        人形町のとあるビルの地下室で密かに行われている 茶道部の練習風景を皆さんの許可の元、掲載させてもらいました。 テーブルの上でのラフなお稽古で、手捌きを一つ一つ 学んで、練習していきます。 この年齢で何かまったく新しいことを習うとは あまり想像していなかっただけに、新鮮です。 また、このくらいの人数で演習できるのが 初心者としてはありがたいですね。 何よりも「茶道」という言葉にある妙な緊張感がないのが 個人的には一番うれしいところです。 手捌きの練習を一通り行ったあとは、

        • 茶道ちょう入門 ③

          今回は、3回目の人形町茶道部。 今日でテーブルの上での演習が最後になり、 次回からはいよいよ畳の上で行ってみることに。 なので一通り、お手元の復習を行なった。 帛紗裁きから、棗を清める、 茶杓を清める、茶筅通しと行い、 茶巾で茶碗を拭き、お茶を点てるところまで。 何度やってもなかなか覚えられないのが 茶巾の扱い方で、どっちに折って、 どっちから拭いて、、と 頭で考えながらやっていると 電波の悪い映像のように動きがカクカクしてくる。 今日の和菓子の干菓子のデザインが 枯

        茶道ちょう入門 ⑥

          茶道ちょう入門 ②

          人形町茶道部に入部して2回目のお稽古。 とは言っても今回もテーブルの上での練習と座学なので、 お稽古と言っていいのかよく分からないが、 妙な緊張感はなく、前回の帛紗裁きの 復習を兼ねての一連の動作を行い、 いよいよ自分でお茶を点ててみる実践を テーブルの上で行うことに。 そのお茶を点てるところに行き着くまでに、 一つ一つの行為があり、 またその一つ一つの行為には型があり、 その通りに行うとあれこれ余計なことを考えずに 準備を進めて行くことができるんだなと感心しつつ、 いざや

          茶道ちょう入門 ②

          茶道ちょう入門 ①

          茶道って、どんな世界? 茶の床の間は小宇宙だ、とどこかで聞いたことがあるが、 あまりどういうことなのか、よく分からない。 よく分からないからこそ、気にもなってくる。 想像力の豊かな友人は、たぶんヨガみたいなんじゃないかと言っていたが、 ますますよく分からない。 しかし、日本に住んでいる身として、 少しでもおもてなしの作法を身につけられたら、 そして外国の人に、日本のお茶をもてなせるようになれたら・・・ また、少しでも得意げに茶道のことを語れたら、 それは素敵だろうなぁ、と

          茶道ちょう入門 ①