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茶道ちょう入門 ②

人形町茶道部に入部して2回目のお稽古。
とは言っても今回もテーブルの上での練習と座学なので、
お稽古と言っていいのかよく分からないが、
妙な緊張感はなく、前回の帛紗裁きの
復習を兼ねての一連の動作を行い、
いよいよ自分でお茶を点ててみる実践を
テーブルの上で行うことに。

そのお茶を点てるところに行き着くまでに、
一つ一つの行為があり、
またその一つ一つの行為には型があり、
その通りに行うとあれこれ余計なことを考えずに
準備を進めて行くことができるんだなと感心しつつ、
いざやってみると手は思うように動かない。

さっき聞いたばかりの動作をすぐに忘れてしまい、
自分の短期的な記憶力の悪さに何度も阻まれながら、
「茶巾の扱い」や茶筅を湯につける「茶筅通し」など
どういう意味があるのか、何が注意点で、何のためにやるのかなど
細かく話してくれながらが真似ができる。
気楽に何でも質問しながら進めてもらえ、
よく分からなかったまま進むことがないので嬉しい。

その先生の慣れた手捌きを間近で見ると、
歴史を経て洗練された動きには芸術性を感じなくもない。

そして、最後に自分で抹茶を入れてお茶を点てる。
ここに至るまでにも意外に多くの情報量を得て、
要所要所で集中力を使うせいなのか、
お茶を頂く前の、今日の和菓子が
これまで食べたことがないくらいに美味しかった。
甘さが程よく控えめで上品で、今の季節を表現し見た目にも美しく。
その味覚が口の中に広がっているところへ、
初めて自分で点てたお茶を味わう。
ここまで辿り着けて、ちょっとホッとする。

余談ですが、
我ながら抹茶が意外にもうまく泡立ち、
茶筅の先っちょに泡が少し付いて残りました。
これは、よく泡だった証と言っていただき、
その茶筅にちょっと残ったホイップのような泡が
なんだか愛らしくも感じてしまった。


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