「選択」で大切にしていること。

今日は久しぶりにお仕事系のネタを。


今後のキャリア検討にあたって、より自分にとって「正しい選択」ができるようになるためにはどうしたら良いのか。

今が劣勢だったとしても、それを改善するための「思考」と「行動」をテーマにお話しできればと思っています。



行動すれば良い訳じゃない

社会人になって最初に転職を意識したのは社会人2年目のこと。

なんてことない。営業という仕事においては数字を上げた者が組織の中での発言力を増していくというのはよくあること。

当時、まだ自分の勝ち筋を見つけられなかったということもあり、「転職してみようかな」と安易に考えて転職サイトにアカウント登録し情報収集をしていた時期があった。

実際オファーをいただいた会社でカジュアル面談をしたりもしたが、結局正式に選考は受けていない。


恐らくだが、あの頃ノリで転職活動していたら多分落ちまくっていたし、仮に採用となっても転職後に自分の選択に納得感を持てなかっただろうなと。

いわゆる第二新卒枠での採用になるので、未経験の枠でも採用された可能性はもちろんある。

ただ、当時の自分は「やりたいこと」をリストアップできても、「ビジネスの世界で評価される自分の価値」をアピールできる状態ではなかったからだ。


そして、何を血迷ったか、転職活動にも片足を突っ込みながら、大学院に社会人入学しようかと思って情報収集をしようともしていた(笑)

卒論で書いたテーマにより近い内容を研究対象としている大学院の説明会には行った。実際に教授と会話もした。


私「こういうテーマでやってみたいのですが・・・」


教授「現実から逃げているだけ」


初対面で。見事に断られる。

口調は柔らかかったけど、今の自分が見てたら、穴があったら入りたいくらいだ。


大学院に進学するのだってお金はかかるし、進むとなれば学術を仕事として食べていく可能性も考えながら研究対象を選ぶべきなのに、当時の自分は薄っぺらい知的探究心だけで説明会を受けにきたのだ。

門前払いされて当然である。


当時はなぜなんだろうな・・・と多分納得しきれていなかった部分があったのは何となく覚えているが、今こうして文字に起こしてみると、軸の無さゆえに無駄なフッ軽を発揮していたのは明らかだ。



結局、社会人2年目の時点では、転職も進学も結論は出せないまま社会人3年目を迎えることとなる。



5年後、10年後の自分はどうなっていたい?(本音:そんなものはありません)

3年目というのは節目とよく言われる。

3年で辞める/辞めない論争はもちろん、仕事は覚えられてきたものの、新しい刺激が少なくなるために、現状維持のモチベーションが続かなくなる。


加えて、前職では思いつきで、社長と取締役と私による「キャリアビルディング面談」というものが急に設定された。

その面談で「5年後、10年後どうなっていたい?」「仕事で何を得たい?」というお題について自分の意見を伝える時間を与えられたのだが、正直なところ、この時点で既に私の中では「この会社で5年後、10年後と働いているイメージ」が全く描けていなかった。


入社1年目は「結構人辞めるな・・・」と思って、何の気なしに退職者数をカウントしていたものだ。

カウントしていくうちに無意識に感じていたこととして「この会社では誰を手本に働くべきなのか」という問題という話もある。

身近なロールモデルがいない、または方針を伝え続ける事業部のボスが頻繁に変わる。


そんな状況で、平社員である自分が5年後どうなっているのか、社会人3年目が夢を描けたかというと・・・ということである。


そんな折に出向の話が出たので、「やらない後悔よりやる後悔」精神で受けたという経緯だ。


当時の自分の選択自体はミスだったとは思わない。

だけど、考え方の甘さはあったと思っている。


というのも、当時は「知らないことはやってみたら良い方向に働く」、そう信じてやまなかったなあと。


選択に重要なのは、「今自分がどこにあるのかの把握」+(「その行動が自分にもたらす成果(及びその確率)」×「本当にやりたいと思えるか(衝動的な感情に引っ張られていないか)」)かなと考えている。

上記の式でいくと、当時はどれも曖昧なまま出向承諾をしていた。


会社からしたら、社員1人の人生設計など親切に見てくれる確率の方が低い。

だとしたら、上司の言葉を意見として受け止めるのではなく、自分が納得して判断できるまでの情報を取りに行く努力は必要だっただろうなと。

(結果論としては、土台なしの状態からよく頑張った自分とは思っているが笑)



入社5年目、もう1回今後のことを考える

グループ会社や資本関係はないし、むしろこれまで取引先だった企業に対して出向するということは、ある意味新しい会社で仕事を始めるのと近いところがある。

だから、特に最初の1年は「よく分からなくても、その環境で頑張ってみる」力だけはあるような状態。

そうすると、一応は社会人経験があるから、しばらくすると仕事自体は回せるようになる。


異動して半年くらい経過したところで、ギャップに苦しみながらも今後の方向性が見え始めてきて、「今後はもっと行動力を増やしていく」と決意を固めていたところに、コロナの感染拡大が降りかかってきたという形だ。


社会情勢もそうだし、営業成績としても芳しくない中で、すぐには「転職」のことは考えなかった。

一方で、以前はそこまで気にしていなかった「今社会に役に立てる事業って何だ?」という疑問と、自分ができることのギャップを感じ始めるようになってきていた。



私はどういう価値提供をしたいんだっけ?


出向する前の段階から社内評価を全く気にしておらず、顧客に喜ばれることがやりがいと思っていた私からすると、事業内容に価値を感じなくなる(違和感を覚える)ことは「会社に残る意味」が弱まりつつあるということと同義であるといえた。



ただ、2年目の自分と違ったのは「今の段階で転職しても成果出てないから転職しようと思った」と評価されることが分かっていたという部分だろう。

自分に不足しているものを自覚した上で、それを満たすための猶予期間、そして出向状態の解除は必須と言えた。

これまでの事情を踏まえて、「現実的にアクションを起こすなら●月がデッドライン」というのを念頭に置きながら、水面下で転職活動を開始した。

という流れだ。



あくまでも、現状の自分を肯定するために過去の方が良くなかったと思っている訳ではなくて。

むしろ、「今の選択/行動」の積み重ねが過去になり、未来の可能性になるはずだ。

今を大事にできなければ、悪い未来になる可能性が高まるだろう。


だから考え続けること、動き続けることが何よりも自分の価値なんだと思う。

凹んでも倒れない神経の強さは一体誰から引き継いだのか(笑)

今を大事にできる人間であり続けたい。


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