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📓HSPとアイスクリーム屋さん

私はアイスクリームが大すきだ。
できれば毎日食べたいし、とくに冬は、許されるならば2個食べたい。
一番すきなのはサーティワンアイスクリームで、そのなかでもラブポーションサーティワンが大すき。
サーティワンアイスクリームは丸ごと大すきだけどさすがに毎日食べられないので、そのかわりに、アプリでフレーバーの写真を眺めたりしている。
幸せな気持ちになれる魔法の食べ物だ。

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ここのところ仕事が思うようにとれていなくてちょっと落ち込んでいる。
なんとなく、アイスクリームを食べる気にもならない。
食べる気にもならないというか、「仕事してないんだからアイスクリームを食べる資格はない」っていう声が聞こえる感じ。
だから、最近は寝る前にアイスクリームの写真を見るのが日課になっている。

もういっそ、アイスクリーム屋さんで働いてしまおうかと何度も考えた。
ちょうど仕事もそんなにうまくまわっていないし。

でも、私にはそれができない理由がある。
アイスクリーム屋さんが好きだからこそよく見るあの光景に耐えられる自信がないからだ。

【食べたいと駄々をこねる子どもに「ダメ!!」と怒鳴り散らすお母さん】とか、【どれにしようか真剣に悩む子どもに「早く決めないと買わないわよ!」と怒鳴るお母さん】の存在だ。

以前私は「大声おじさんが怖い」という記事(↓)で、「女の人の声はそうでもない」と書いたのだが、キャンキャン怒鳴り散らすお母さんに対しては、怖いとかそういう次元ではなく、「なんでそういう言い方しかできないの?」という疑問というか、怒鳴り散らしてる顔が怖いというか、怪異に出会ってしまったという「怖さ」を感じるのだ。

大声おじさんに関しては「祖父と実父がそうであったため怖い」という理由だが、キャンキャンお母さん(以下、キャン母)に関しては、たぶん、「体験したことがないので怖い」という理由なんだと思う。

私は母に怒られた記憶がまったくない。
あまりにもなさすぎるので、「もしかしてほんとうは母にも怒鳴られて育ったんだけど、嫌な記憶すぎて自分でも気づかぬうちに封印しているだけなのでは……」と思っていたのだが、なんとなくそのままにしておくのもモヤモヤするので、一度だけ聞いてみたことがある。

「私、小さいころ怒られた記憶がないんだけど、もしかして超優秀な子どもだった?」

母は、なにそれ、と笑いながら、
「そうねえ、とくに手がかからなかったからじゃない?」
と言った。

「公共の場でふざけて走り回ったり、ギャン泣きしたり、あちこち触りまくったり、高いところに登ったり危ないところに入ったりしなかった?」
「そんなことしないわよ」

そういえば、少し歳の離れた妹がそんなことをしていた記憶もないし、怒鳴られているのを見た記憶もない。

父に対しては「怒られないようにせねば」という恐怖心からおとなしくしていた記憶はあるが、母の前でそんなふうに思った記憶はない。
ふざけて言ってみただけなのだが、超優秀な姉妹だった説、ちょっとほんとかもしれない。

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「キャン母が怖い」なんて言っても、彼女らからは「子どもを産んだことがないあなたにはわからない」と言い返されるだろう。
至極真っ当な意見だ。
私だって子どもを産んだらそうなってしまうかもしれない。

私自身は、「納得しないとできない」ものがたくさんある。
逆に、「納得すればできるようになる」ことは多い。

「昔からこうだから」とか「みんなそうしてるから」とかいう思考停止状態の理由では納得できず、疑問を抱えたままモヤモヤをずるずると抱えることになる。

キャン母はたぶんなんとなく「うまく理論立てて説明できないのでキャンキャンしている」人が多いような気がする。

ここ1年、週1で往復5kmほどの散歩に行く場所がある。
ちょうど折り返し地点にアイスクリーム屋さんがあり、その店の前のベンチで休憩することが多いのだが、時間帯的に、幼稚園帰りのお母さんによく遭遇する。
そこで上記のようなキャン母を見てしまうとどんよりした気持ちになる。
そこに座らなければいいのかもしれないが、座って休憩できる場所はそこしかないので悩ましい。
散歩コースも変えられない事情がある。

なんでもかんでもHSPのせいにするのもどうかと思うが、そうだと考えるとしっくりくる。
私はキャン母が怖い。
どうか世の中のお母さんたちが怒鳴り散らさないですむ世界が来ればいいと思う。

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ある日の散歩の休憩中。
幼稚園の制服を着た子どもが、アイスクリーム屋さんの看板を見て「アイス食べたい!」と言った。
お母さんは「ダメ!」と言い、子どもの手を引いて素早く立ち去ろうとした。
私の前を通りすぎたとき、その子がぽそりとつぶやいた。

「……どうして? うちがびんぼうだから?」

貧乏そうな身なりには見えなかったが、子どもがつぶやくにしてはなんとなく違和感がある言葉だった。
お母さんは「ふざけたこと言わないでちょうだい!」と叫んで、急ぎ足でその場を去った。

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アイスクリーム屋さんだけじゃない。
たぶんこのHSPという気質は、接客業には向かない。

他人の「不機嫌」が勝手に伝播してくる。
お願いだから、全人類には自分の機嫌の取り方を覚えてほしい。
他人が見ているところでイライラしないでほしい。

そうは言っても、キャンキャンしてしまうお母さん方からは反論があることと思う。
育児は一筋縄ではいかないんだろうなとは思う。
お母さんたちのなかには、キャンキャンしてしまうことに対して罪悪感を感じている人もいると思う。
他人の不機嫌に引っ張られてしまう気質の人がいるということと、それはもしかするとあなたの身近にもいるかもしれないということをちょっとでもいいので覚えておいてもらえると嬉しいな、と思う。
あと、お父さん何してんのよ、とかね。
どうかお母さん方の心の安定に協力してあげてください。

この世界からマイナスの感情が消えますように。

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なんていう取り留めのないことをつらつらと書き連ねていたところで、ちょっとした仕事が入った。
人生そんなもんかもね。
報酬が入ったらアイスクリームを食べてもいいかな?



アイスクリーム シンドローム。
ゾロアとゾロアークの映画の主題歌。
あれは母子設定なのかな?
主題歌はせつない片恋の詞なんだけど、なんかすごい染み込んでくるんだよね。

おととしの誕生日にサーティワンアイスクリームで買ってもらったピカチュウのアイスケーキ。
中身はポッピングシャワー✨
ポッピングシャワーは2番目にすき✨

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