金縛り中に起きる出来事って夢なのか現実なのか。

 
数ヵ月前に金縛りにあった。

 
後ろの左首に衝撃があって、その瞬間に

 
「あ、自分の体の中に何かが入った」

 
という根拠も何もなかったけど、そういう確信じみた認識をした。

隣に寝ている母親に助けを求めようとして声をあげようとしたけど、口は必死に動かしているのに声がでない。

ここまでは現実で起こった話。(多分)

いつの間にか夢の中に私はいて、夢の中でも私は家の中にいた。


うちは寝室を出ると2mくらいの短い廊下にでてすぐ階段がある。

夢の中で私は階段を下ろうとして、一番したでうずくまっている母親を見つけた。

駆け寄って体をゆすると、母親の体の震えが止まらないことに気づいた。母親は痙攣していた。

ー朝。

 
起きるとやっぱり左首が寝違えたように痛かった。

気味は悪かったけど、悪夢も、寝違えることもよくあることだし、きっと偶然それが重なっただけだと思った。

―深夜。

「左に2体ついてる」

当時、頻繁にやっていたライブ配信中にリスナーさんになんの前触れもなくいわれた。

その瞬間に左腕がずんっと重くなって動かなくなった。涙が止まらない。

その方に言われたように両手を恋人繋ぎして前後に揺らしながら深呼吸をしていたら、体は軽くなったけど。

その方いわく、私についていたらしいのは白髪の老婆と若い男の生き霊だったらしい。でも別に悪さをするわけではなく私が心配でついてしまったらしかった。

少し気味の悪い一連の流れは全て終わったと思った。

-翌日、午前12時前。

本来なら仕事をしているはずの母親が変な時間に帰ってきた。

「お母さん、死ぬかと思った」

理由を聞くと、健康診断をしている途中で痙攣して動けなくなってしまったらしい。

(ん?なんか同じようなシチュエーションを夢で見たな…)

うちの母親は頭がいたいとか調子が悪いといって仮眠をとることはたまにあったが、顔色を変えて「死ぬかと思った」というほど体調を崩してしまうことは、少なくとも私が生きている中では一度もなかった。

私の身に起こった金縛りや夢は、誰かが何かを私に伝えにきていたのではないか。

実際、金縛りについて調べてみても、金縛りの最中に何かを確信したり、幻覚を見たりして
それが現実と後々からリンクする人が少なからずいるようだった。

それまで全くといってほど霊に関して考えを巡らすようなことがなかった私だが、少しだけ、世の中には科学的には証明できない何かがあるんじゃないかと思った。

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