見出し画像

当たり前を増やしてあげたい

ドラえもんはのび太を助ける。
紅白歌合戦は大晦日に放送される。
これは皆が知っている、当たり前。

ある中学校のソフトボール部にて。
新入部員全員がソフトボール未経験者だった年の話。
ピッチャーが投げたボールをバットで打つ、これは全員知っていた。
当たり前。

でも、打った後に3塁へ走った新入部員がいた。
1塁へ走ることを知らなかった。
2アウトでない時にフライが上がったらランナーは塁に留まる、
これは全員が知らなかった。
当たり前、ではなかった。

半年後のソフトボール部の試合。
全員が1塁へ走るし、フライが上がったらランナーは塁に留まっていた。
当たり前ではなかったことが、当たり前になった。

当たり前は、はじめから当たり前なのではない。
全員知らない→一部の人が理解→ほとんどの人が理解→全員が理解
この経緯を経て、当たり前になるんだ。

大人になって増える当たり前もあるけれど、子どもの時に当たり前はたくさん増えていく。


サッカーの当たり前を増やしてあげたい。

これがサッカーコーチとしての目標のひとつ。
所属する少年団チームだけで通用する当たり前ではなくて、
中学生になり、どこでサッカーを続けることになったとしても
通用する当たり前を増やしてあげたい。

足技の数も重要なのかもしれないけれど、僕の中では当たり前の数の重要度の方が上位にある。

明日から新年度。今年度の担当は小学4年生。
週末の活動の度に、当たり前をプレゼントしてあげたい。

まずはゴールへの近道を当たり前にしようかな。
中央でボールを保持した時にFWへ縦パスを入れられたらゴールが近いよね。

子どもたちに、そんなの当たり前だよ、と言われちゃうかな。

最後まで読んでいただきありがとうございます! 皆さまからの「スキ」ボタンや「サポート」、とても励みになります!