相談相手の条件
人間はどうしてか自分のことを他人に伝えたいという欲望を持っている。ただそれを秘密にしておきたいというジレンマを抱えている。だから大抵の場合、自分語りや相談ができるのは特定の人間に限られる。
少なくとも私が自分のことを話せるのは 二つの特徴を両方兼ね備えている人間である。
一つ目は共感性である。特に私は、たまに 社会通念に反することを言ってしまうのだが、 そういう意見に対して寛容でなければ、なかなか自分の考えを口にできない。変人扱いしてはいけないのである。私の意見を、そういうものはあるよねというくらいには受け入れなければならない。自分の考えを全否定してアドバイスを言うような人には誰も話したくはないだろう。そして、かつ、共感しているということを示さなければならない。相槌や質問などの反応をしてくれないと、こっちが不安になってくる。 ようは、話し手が共感してくれてるなと感じればいい。だが反応が薄くても想像力があれば、この共感性は カバーできる。例えば人形に対しての自分の事を相談できるというのは、とても想像力が豊かなのだろう。
そして二つ目は秘匿性である。これは完全な 秘匿性ではなく、ある程度の秘匿性である。 要するに、自分の話したことがバレると面倒な人には、伝わらない程度の秘匿性である(もちろん、話し相手以外には伝わって欲しくないということは多くある)。
秘匿性に関して、人形はかなり確実なものかもしれない。前述の通り共感性も満たしている。ゆえに人形は話し相手に成りうる。
Twitter はいいね👍という形で共感性が存在するし、アカウントがバレないという幻想を持ち続ければ秘匿性もあり、十分話し相手に成りうる。多くの人がtwitter に愚痴を書いてしまうのはそのせいだろう。
さて、あなたも頭にくることや仕事場でのどうしようもない悩み、自分のちょっと偏った考えなど伝えたい何かを持っているだろう。それをどこに吐き出しているだろうか。
Twitter ?友人?ミッフィー?あるいはずっと溜め込んでいるかもしれない。
あなたにとって相談相手の条件とはなんだろうか?
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