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079_後悔しないなんてあり得ない 3

前回の続きです。

私は中途採用で就職し、19年間勤めた会社を退職勧奨を受けて退社。それから10年以上が経ちました。

会社を辞めさせられたらどうなってしまうのか、転職できなかったらどうなってしまうのか、生活や子どもの学費はどうなってしまうのか…。という当時諸々の不安を、今では乗り越えてきています。

と言っても、全てが順調ではありませんでした。退職してから今日まで、一度も正社員という肩書にはなりませんでした。契約社員、自営業、アルバイトです。その間に、還暦を回ってしまいましたので正社員という肩書は全く過去のものになってしまったと思います。

退職勧奨を受け入れて退職した。この事について後悔した事は、あるようでないような不思議な感じです。
実は退職してから転職し、新しい職場に採用されたのは3カ月後でした。その職場における年収は前職よりも3割も減った額になりました。

前職にしがみついていれば減給されてたはずですが、流石に3割も減る事はなかったでしょう。その点では、明らかに間違った選択だったのです。
しかし当時貯金がほとんどなかった私には、長男の学費を払うために退職金を得ることに注視しました。

そうして「自分は間違っていなかった」と無理やり言い聞かせるようにしていました。

長年一つの職場に勤めてきた人間が、退職して新しい職場で働き出したものの短期間でそこを辞めてしまう。そういう例は少なくありません。
実は私もそうでした。

3カ月後に転職した職場を、契約期間の6カ月で継続せずに退職を願い出ました。その理由は複数ありますが、一番の大きなものは新規事業を始める上でスタートアップ要員として私は採用されたのですが、それが軌道に乗らなかったのです。
その会社としては新規事業を別形態のジョブに切り替える事になり、私はそれに対応できないと判断したからです。自分の非力も痛感しました。

それからはまさしく転がる石となって生きていくのですが…、私をリストラした会社の方はどうなったでしょうか。

その会社としてはベテランをリストラした後で、大量の新規採用して若返りをはかりました。しかし新規採用者はことごとく短期間で辞めたそうです。

それは若者にとって魅力的な職場ではないからですが、なぜそうなってしまったのか、自覚がなかったようです。今となってはどうでも良いですが、もったいないような話です。

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