シェア
歩きんぼ
2023年3月23日 20:49
「別に浮かれてるわけやないから」 横にいる者の目も見ずに、弁解の言を垂れたのはケサランである。しばらく二人は黙ってじっとしていたのだが、しんとした場に期待を込めるようにして冒頭の言葉が呟かれたのだった。もちろんこの期待はたいへん危ういもので、なぜなら、ケサランのほうでは不本意を正したい一心で言ったのではなく、沈黙がどうにもたまらなかったので、ほんの何かの進展をと、しんとした水面に小石を投じてみ
2022年12月18日 08:11
「ねぇ、青い猫型ロボットぉ、退屈だよぉ、なんか面白いモノ出してよぉ」「なんや、しゃあないなお前はいっつも。暇やったらちょっとは勉強したらどやねん。お前の友達のあの子、よう勉強出来る子おったやろ、あの勉強出来過ぎる子や。ちょっとは見習わんかい。風呂場の女の子覗いてばっかりしてんと。そうゆうのヘンタイゆうんや。あーあ、ほんまに。しゃーない、もう今日だけやからな。最後やぞ。(テレレレッテレー)日雇い