#34 果てなきエール
背伸びをしたら
届くだろうか
誰かに笑われない
わたしでありたい
背伸びをしたら
掴めるのだろうか
後ろ指を指される人に
なりたくない
ジャンプをすれば
渡れるだろうか
池に落ちて笑われる
そんな人になりたくない
ジャンプをすれば
宇宙の果てに行けるだろうか
そんな果てのない大望をと
蔑まれるのが目に見える
邪魔をする世界の誰か
嫌われたら
笑われたら
失敗したら
たられば論で埋め尽くされる
雑音ばかりの世の中で
誰がわたしを信じるのだろう
誰がわたしを支えるのだろう
そうやって
誰かを探すわたしを見つけた
歩く時はいつも自分の足だ
足がなかったら自分の腕で
前を向くのは自分の意思だ
上を向くのもわたしが自分を焚き付ける
背伸びをしたら
届くかも
届かないなら
足元に
踏み台を用意すればいい
背伸びをしたら
掴めるかも
掴めないなら
網でも釣竿でも
掬い上げればいいのだ
ジャンプをしたら
向こう岸にも届くはず
たとえ落ちても泳いで渡れば
いずれ新たな世界にいけるだろう
ジャンプをすれば
遥か彼方の宇宙でも
深く底ゆく海溝にでも
確かに世界は広がっている
きみの世界は
たらればで
語れる世界ではなくて
きみの世界は
四方八方に広がって
燦々と輝く銀河の果てに
まだ見ぬ明日に
繋がっている