見出し画像

カナダでの4月20日

ただの日記。
これの方が更新し易いですね。
タイトル通り4月20日の内容です。



まず、4月20日、これは俗に言う420の日だ。

420とはマリファナに関連するワード。Four twentyフォートゥエニーと読む。

高校生だったかな?学校終わりの16時20分にマリファナを吸う時間からきてるとか、4月20日にバンクーバーにてマリファナのイベントを開催したから等、諸説あるが別にこれもそこまで重要ではない。

ちなみにカナダでは2018年の6月から嗜好品も含めて合法化された。つまり今年の2021の4月20日は合法化されてから3回目の記念日なのである。

<2019>

2019年、即ち合法化されて初の4月20日はこのような感じだったらしい。大麻ってのは一旦置いといて、この写真だけ見るととてつもなく楽しそうな夏フェスだ。

<2020>

2回目の記念日、2020年の4月20日、私はカナダのトロントに既に来ていた。
ロックダウンの中、ホストファミリーとDinnerでフィリピン料理を楽しみ、マリファナのマの字も出ることなくその日一日が終了した。街中で何が行われていたかは分からない。


<2020>

そして今回3回目の記念日、ロックダウン中ではあるが、私はもうダウンタウン(中心街)で暮らしている。
 
1週間前からソワソワしていた。楽しみにしていた。  

その間日本では人気ラップグループ舐達麻の3人のうち2人が大麻関係の案件で逮捕された。
4月20日を楽しく迎えられなかったのが気の毒だ。

途中まで書いたが一応私の立場をここで書いておこう。

合法国に住んでる故、私の周りの人のもそれが好きだったりするし、お店の数もコンビニの数以上はあるし、更にはコロナ禍で沢山飲酒店が潰れてその跡地にマリファナ屋が沢山できた。 

感覚的に"悪いもの"というイメージは無い。
日本政府もお金がないなら取り入れて税金ガポガポ取ればとも思う。法を整備して利権も都合の良く回るようにするのが得意だから、かなり良い資金源になると私は考えている。

ゲートドラッグになる懸念はあると考える。しかし酒も同じ。現時点、酒から覚醒剤の使用にステップアップする人も少なくはなかろう。
依存度等を見ても、大概の人がコントロールできるものであるとは考える。

日本の法律でこれが違法なうちは、国内外問わずやらない方が良い。私もやらない。ダメなものはダメな国。異論は認められない。とだけ書いておく。

この写真の右奥の女性が吸っているものがマリファナだ。気持ちよく煙を吐き出している。

そしてこの完全に正気の無い顔の私。もちろん手に持っているコーヒーのカフェインしか摂取していない。

この時は確か「カナダって平和だけど日本とは違う平和だよねえ〜良いよなあ〜」と撮影者と会話をしていたはず。
この内容の会話でこの顔である。小学生の頃から元気無さそうに見えると言われ続けてきた理由が分かった。


話が逸れた。私はこの4月20日、素敵な写真が沢山撮れると思って興奮していたのだ。あとはライブも何も無い日常、誰かが爆音で何か流してくれる事を期待していた。

そんな楽しい日を想像してカメラのバッテリーフルチャージ、SDカードのデータも全部消した。

私はこのような非日常の風景に大変関心がある。
ライブハウスは言うまでもなく、デモ、祭り、酔っ払いの喧嘩、遊園地、酒まつりなど、デカい音や人の賑やかな声を聞くのが好きなのかもしれない。 

喧嘩はできないしお酒も飲めない。デモに参加する勇気もない。
思いの丈はSNSでしかぶちまけられない。根性もそこそこに無いゴミの塊は今日もnoteを書く。

4月20日当日  

その日は朝から仕事だった。ドクターペッパーを仕事前に買ったが多分これ店員が一度床に落としてるっぽくて飲み口が変形していた。
唇、顎、首を伝ってインナーと肌の間まで流れてきた。

仕事ではコーヒー豆が60キロ入ったサックと呼ばれる袋を運びまくり、黒いパーカーがサックの繊維まみれになった。

猫カフェで部屋の端からから端までをでんぐり返しでムーブした草彅剛の着ている黒いパーカーを想像して欲しい。そんな感じだ。毛まみれ。

ちなみに草彅剛はお酒を飲み、あの奇行に及んでいる。
酒が危険なものであると日本中に知らしめた衝撃的なニュースとなった。
やばすぎて覚せい剤の疑いもあるとして警視庁による家宅捜査もあったらしい。

あの事件以降勢いが落ちたと思われた彼だったが、長い期間を経て、最終的に一本満足バーのCMに大抜擢されるまでにのし上がった。

人は何度でも人生をやり直せると日本中に勇気を与えてくれた。
更に彼が定時後にこれを食べて残業するサラリーマンを面白おかしく演じることにより
『俺が今CMでま、ま、満足!って言わされているように、お前ら自身も満足、これで良い。って勝手に言わされてねえか?勝手に思ってないか?本当に好きなこと、やりたいことって何か自分の胸に手をあてて聞いてみろよ。Listen! the sound of the secret minds』 

と言われた気分になった。

好きな芸能人の話をするとついつい熱くなってしまう。

下の写真がサックと呼ばれる編み込まれたコーヒー袋である。


このサックの原料を自分はずっとインダストリアルヘンプ、つまり麻で出来たものだと思っていた。

我ながら朝からこんなに麻まみれとは…こりゃ今日の420は非常に面白いことになりそうだと期待していた。

実際に調べるとそれはJute(写真)という植物で全く以って麻ではなかった。俺の4月20日は既に終わっていたのだ。



仕事を終えるとPM3時。あと1時間20分で420だ。急がないと!ということでバスと電車を乗り継ぎ、恐らく人が多いであろう公園に向かった。
これを目指して。




 公園に着いた。






車と雑草と俺しか居なかった。

流石にカナダの人達はここまでバカ野郎じゃなかった....ロックダウンだからみんなステイホームしてたんだな。俺だけが馬鹿で愚かな世界だった。

悲しくなってタコスを買った。辛い時に自分を上げてくれるものは食べ物しかないと最近悟った。

美味いものだけ食べてれば大体のことは上手くいく。上手くいかないことがあれば美味いものを食べる。新しい自分になる。全てが上手くいく。

その日は向かったのは一番好きなタコス屋であるSEVEN LIVESというお店だ。

2枚のトルティーヤが魅力だったが気がつけばどこかのタイミングから1枚になっていた。移転したときぐらいかな?それでも美味しいの定期的に足を運ぶ。

タコスの名前は基本的にスペイン語だからなんと呼んで良いか分からない。
チキン!ビーフ!ポーク!と叫び店員に選んでもらっている。

その日はチキンのタコスを購入した。

美味しくて量もある。野菜も肉も炭水化物も摂取できる。完全な食べ物である。メキシコには是非一度訪れたい。

メキシコといえば僕のカナダ人の友達が2020年の年末にメキシコ旅行に行った。その後コロナの状況が悪化し、ボーダーが閉鎖。友達はカナダに帰ることができなくなった。

そして何故か四ヶ月たった今でもメキシコにいる。もう帰ろうと思えば帰れるのではかと思うが、まあそこは友達の自由。聞くことがナンセンス。アーティストだから場所に依存せずに金が稼げるみたいだし、毎日メキシコ料理を楽しんでいて羨ましい。

何が言いたかったかとい言うと、いざライムを絞る!ってとこでライムを手に取るとコレ。絞りカスのライムだった。一絞りぐらいしたかった。まあでもこの店大好きなんで変わらず通います。

逮捕やしょうもない報道でそのアーティストのこと嫌いにならないってのと一緒かも。実際に迷惑もかけられてないから何も思わない。

逮捕された芸能人のせいで仕事のスケジュールがおかしくなって疲弊して死にかけた友達はその芸能人を恨んでいると言っていた。迷惑をかけられた側の意見が聞けるなんて今までなかったな。

今日は良くないことが多く降りかかる日だなと言うことで帰宅することに。こんな日は速攻で寝てなるべくその日を早く終わらすに限る。夕方から寝ても構わない。

420の文字をやっと見つけた。ここはマリファナ屋。ターンテーブルも出して音楽も流していた。しかし音量は小さいし無人だった。


帰宅して家にあったお菓子、開封したらこのザマだった。


来年の4月20日、日本にいるからまだカナダにいるかは不確定だが、もう何もないただの日として、ステイホームすることにするかな。期待するだけ人生は辛い。それに恐らくまだコロナ禍だ。

そう言えば前回のnoteでも少し触れた”拾ったエアロバイク”、一万円で売れました!ゴミから金を生みました。錬金術。

頑張って生きます。

土砂降りの中、この家の前の半畳ぐらいのスペースで試走し、満足に商品をご自身の車まで運搬されているお客様の写真。


終わり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?