一語の宇宙(4) | thrice
英語で「1回、2回、3回」と表現するとき、1回は「once」、2回は「twice」、3回以上は「three times」のように「数字 + ~times」のように表現することを学校で学ぶ。
しかし、「3回」を意味する単語もある。「thrice」[スライス]は、3回を意味する単語。
一般的には「thrice」は、「あまり使わない古語」だと言われているが、使用されることもある。
「1回」「2回」だって、「one time」「two times」と言っても間違いではないが、「once」「twice」のほうが好ましいとされる。それに対して、「3回」は「thrice」よりも、「three times」のほうが良しとされている。
非ネイティブの私には、
1度目、2度目、3度目が、それぞれ「first」「second」「third」なのだから、「once、 twice、 thrice」でもいいような気がするが、言葉とは不思議なものだ。「single」「double」「triple」だってけっこう頻繁に聞くのにね。なんで「thrice」だけあまり使われないのだろう?
現代英語、とくに会話では、「thrice」はちょっと古めかしい言葉だと認識している人が多く、あえて「thrice」を使うと滑稽に響くらしい。
では「thrice」という単語を、今では使わないから覚えなくてもいいか、というと一概にそうとは言えない。
日常言葉としてはあまり使わないが、「詩」の中ではけっこう「thrice」という単語を見かける。
有名な作品だと、Coleridge(コウルリッジ)の「Kubla Khan」(クビライ汗)の中にも「thrice」という単語が登場する。
あまり日常会話で使わないからといって、ムダということはないですね。
新しい言葉を知ることは、楽しいことです。これから一生使わないような言葉だったとしても。
「一期一会」ならぬ「一語一会」もまた良し。
「一語の宇宙」では、英単語をひとつずつ取り上げて、エッセイ風に記事を書いていく予定です。
「一語の宇宙」は、
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