🙊短編🙊ひ・み・つ
「それで私のこと、どう思ってるの?」
「どう思ってるって、愛しているよ」
彼は本当のところ、私を愛しているのだろうか?私は彼の気持ちをつかみ損ねていた。
「キャシー、どうしたんだ。オレのことを信じられないのかい?」
「女っていうのはね、たまには愛を言葉にしてほしいものなのよ」
ヤバい。もしかしたら、私のことがバレているのだろうか?私はエデュのことを本当に愛しかけていた。だから、その気持ちを確かめたい気持ちも、いつしか紛れ込んでいた。
「キャシー、言いにくいんだけどさ。君はオレの何を知りたいんだい?本当にオレが愛してる気持ちか?」
「えぇ、そうよ。エデュがホントに私を愛しているかどうか」
「キャシーがそういうなら、そういうことにしておこうか?オレはてっきり、君がホントに知りたいのは、あの社長を殺して、カネを横領したことかと」
「えっ?ということは?」
「あぁ、君が秘密警察でハニートラップしてることは知ってたよ」
「いつから?」
(410字)
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします