一語の宇宙 | ~を避けて | around
「around 」という単語を覚えるときには、「about」という単語とセットで覚えておくと良い。
「about」も「around」も、「約、およそ」という意味では同じだが、厳密に言うと違いがある。
「ある地点のまわり」とか
「およそ○○」という場合、
「about」は「その地点自体を含む」。
それに対して「around」という場合、
「その地点自体は含まない」。
例えば、厳密に言うならば
about thirty (およそ30)という場合、
「30」自体も含まれるが、
around thirty(およそ30)という場合、
「30」自体は含まれない。
ただ、日常会話で用いられる場合は、それほど厳密に分けて使われていないから「約、およそ」と言いたい場合、どちらを使っても大して意味に差異はない。
しかし、次のような場合、
2つの単語のコアの意味の違いにより、
全く意味が異なる。
Let't talk about the matter. と言えば
「その件について話しましょう!」
だが、
Let's talk around the matter.と言えば
「その件については避けて話しましょう」という意味になる。
「talk about~」は「~について話す」。
「talk around~」は「~は避けて話す」。
イディオム(熟語)として暗記しておくと良いと思う。
「ラジオ英会話」の例だが、
There's a way around that.は、
「それを避ける方法があります」という意味。
「一語の宇宙」では、ひとつの英単語を取り上げて、ひとつのエッセイを書きます。
こちらのマガジンに収録していきます。
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