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一語の宇宙(5) | paternalism (パターナリズム)


paternalism」は、「父の、父らしい、父としての」という意味の形容詞「paternal」の名詞形。

あえて日本語に訳す場合には、「父親的温情主義」とか「父親的干渉主義」となる。

温情主義と干渉主義という言葉は、ひと昔前の父親像を反映した意味を帯びているのだろう。

父親というものは、ふだんは温かい気持ちを持っていても黙っているが、いざというときには手を貸して干渉するもの。私はそう解釈している。


(私はあまり聞かないが)「paternalism」の対義語は、「materalism」。「母性愛」とか「溺愛」と訳される。


どうかなぁ?

私は日本語では、「父性」よりも「母性」という言葉のほうが耳にする機会が多い。

しかし、英語では「maternalism」はほとんど聞かないが、「paternalism」はよく見かける。


単語の覚え方


お父さんは「パパ」だから、
paternalism」。
お母さんは「ママ」だから、
maternalism」。


ちなみに


話のついでに書いておくと、
母校」は英語では、
alma mater」(アルマ・マーター)という。

「リーダーズ英和辞典」(研究社)によれば、「alma mater」は、ラテン語由来の言葉で、「bounteous mother」(バウンティアス・マザー)を意味する。

直訳すれば、「恵み深い母」。

古代ローマ人が女神たち、特に、Ceresに与えた名称だという。

「Ceres」(英語の発音は、[スィアリズ])はローマ神話の「ケレス」。豊作の女神とされる。


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