シリトリ詩 | 彼とあたし
あれはいつのことだったか
彼もあたしも覚えていなかった
たまたま出会ってしまったのだ
だから覚えてなくても仕方あるまい
いまだにあれは僕が最初だったとか
彼じゃなくてあたしが先だと
取り留めない論争をしたりする
ルール通りに物事は進まないもので
出会う事象にその都度対応して
手探りで生きていくしかない
いろんなことが二人の間にはあった
助けを求めたいのを我慢したり
理解してほしいとわざと荒れたり
林檎はふじがいいだの王林がいいだの
呑気な話題で言い争ったりして
天気屋なのよね あたしたちって
照れたり怒ったりしながら
ラーメンは味噌がいい 塩がいいと
とりとめない話をしようね
年末に近づいてきましたね
年賀状は書かないけど
どんな時もよろしくね
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