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語順 | 等位接続詞と従属接続詞 (独英比較)

英語の接続詞には、大きく分けると「等位接続詞」と「従属接続詞」の2つがあります。


やや専門的なお話になります。
話の内容だけ分かれば良い、と思われる方は、
(1) 、(2)、および(6)だけお読みいただければ、話の骨子は御理解していただけると思います😊。




(1) 等位接続詞とは?


等位接続詞とは、andやbut、for(というのは) などがあります。
たとえば、
(主語 + 動詞) + and + (主語* + 動詞*)
の場合、(主語+動詞)という文と(主語*+動詞*)とが、対等な関係にあるので、互いにどちらか一方の文がなかったとしても、互いに文として成立します。


(2) 従属接続詞とは?


それに対して、「when」「as」のような接続詞は「従属接続詞」と呼ばれ、このような接続詞含む文は、主文を失うと文として成立しません。

たとえば、
When I was a student, I studied mathematics very hard. という文では、「When I was a student,」(従属節という)の部分は、「I studied mathematics.」(主文)を単に「学生の頃」というように、修飾しているだけなので、主文がないと文として成立しません。


(3) 英語では分類しても…


このように、いちおう英文法の教科書には記載されていますが、等位接続詞や従属接続詞という言葉やその分類を知らなかったとしても、たいして問題になることはありません。しかし、ドイツ語では、この区別をしっかり覚えておかないと、正しい文が作れなくなります。


(4) ドイツ語の等位接続詞


ドイツ語の主な「等位接続詞」には、aber(しかし) 、denn(なぜなら)、oder(あるいは)、und(そして)などがあります。
これらの接続詞の場合、接続詞のあとにつづく文の語順に影響を与えることはありません。

Meine Mutter geht heute abend ins Theater, aber ich bleibe zu Haus. 
(私の母は今晩劇場へ行くが、私は留守番する) 
接続詞「aber」につづく「ich bleibe」という語順は変わりません。


(5) ドイツ語の従属接続詞


ドイツ語の「従属接続詞」には、「wenn」(~ならば、~とき)、「weil」(~なので)など多数あります。
従属接続詞のあとにつづく文の動詞は、後置されます

Ich reiste nach Deutschland. 
(私はドイツを旅した)という文と、
Ich besuchte meinen alten Lehrer.
(私は昔の先生のもとを訪問した)という2つの文があり、この2つの文を「wenn」で繋ぐと、次のようになります。

Ich besuchte meinen alten Lehrer wenn ich nach Deutschland reiste

「wenn節」の「reiste」は、節のいちばん最後に後置されます。


(補論)
この記事のメインテーマではありませんが、「wenn節」を文頭に置くときにも「reiste」は節の最後に置かれ、もう1つの文とは、「定形第2位」(動詞は二番目)なので、主語と動詞がひっくり返って、「besuchte ich」となります。

Wenn ich nach Deutschland reiste, besuchte ich meinen alten Lehrer. 
(私がドイツを旅したとき、昔の先生のもとを訪れた)


(6) あえて英語に置き換えて説明すると。。。


ドイツ語の文法なので、ドイツ語の例文で説明しましたが、上で説明したことをあえて英語に置き換えると次のような感じななります。

⏺️When I went to Germany, I visited my old teacher.
(ドイツに行ったとき、昔の先生のもとを訪れた)。
英語の場合は、従属接続詞だからといって、基本的に「主語+動詞」という語順は変わりません。
しかし、⏺️の英文を「ドイツ語文法」にあえて当てはめると、次のようになります。


When I to Germany went, visited I my old teacher.
こんな英語(↑)はありません😊。あえてドイツ語学習の経験がない人が見やすいように英語に当てはめるとしたら、という話です。



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