短編 | オノマトペピアノ
ドを叩いてみれば、ドンドン。
レを叩いてみれば、歴々。
ミを叩いてみれば、ミンミン。
ファを叩けば
ファンファン大佐(懐しいね)。
ソを叩けば
ソロソロいいかな✨
ラを叩けば
爛々と。
シを叩けば
しんしんと。
ドレミファソラシドだけだと、物足りないよね。
いろいろな音をうろうろしながら、延々と考えてみたが、おろおろするばかり。
カンカン照りの太陽のもと、キンキンに冷えたビールをのみながら、クスクスわらったり、ケロケロなくカエルの声を聞きながら、コリコリした軟骨を食べた。
サクサクっと終わらせたかったが、白々しい奴もいて、すいすいとはいかない。戦々恐々としながら、そろそろ帰りたくなった。
たんたんとしていればいいけれど、遅々として進まず、ついつい違うことを考えてしまう。次第に転々としたくなって、とうとう匙を投げた。
「ないない。そんなことはない」なんて、ニコニコしながら言われても、ヌメヌメした感触で、ノリノリ💃な感じにはならなかった。
「ハイハイ、わかりましたよ」
「ヒーヒー言ってもね」
「ふうふうしてみてもね」
「へらへらするなよ」
「まあ、星々を見てごらん」
「毎日毎日僕らは鉄板の🎵」
「みんなみんな生きているんだ🎵」
「ムラムラしてきた」
「メソメソするな!」
「モリモリ食べよう!」
「Yah Yah Yah🎶」
「ユルユルだね」
「ヨロヨロするなよ」
「爛々と光る目」
「勇気リンリン」
「ルンルン気分」
「レモン🍋レモン🍋」
「肋骨が露骨だね😄」
「言葉の意味はよくわからないが、腑に落ちるのがオノマトペだね」
(633文字)
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします