エッセイ|ウソをつくな!という倫理観
割引あり
私たちはウソにまみれている。どんなに清廉潔白な人にもウソはこびりついているものだ。
「バカだね」「大人げがないね」「幼稚だね」「不愉快だね」と言う代わりに、黙殺したり、言い方を変えて「伸びしろがあるね」などと言い換えても同じこと。自分の心の叫びをおし殺して、心に浮かんだ言葉を出さないことも、言い換えることもウソの一種にほかならない。
言いたいことを言いたいままに言わずに、「相手が傷つかないようなモノの言い方を考えろ!」のようなことを言う人もいる。
それはみんなのことを思って放つ言葉では決してなく、「自分が傷つきたくない」という気持ちを正当化しているに過ぎない。
みな頭では「ウソをつくのは良くない」と心のどこかでは思っている。
社会経験のある人なら、自社製品や自社のサービスより、もっと素敵な商品があることを知っていたとしても「ウチの製品(やサービス)をぜひご贔屓に😊」みたいなウソは平気でついている。
どんなに不細工な赤ん坊を見ても、「かわいいですね💝」みたいなウソは誰でもついているはずだ。
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