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素材そのままの魅力に気がついた瞬間〜野菜編〜

大学生になるのをきっかけに、岐阜県を飛び出して石川県で一人暮らしを始めた。

実家という狭い食の中を飛び出し、金沢の食の魅力に取り憑かれた。

今日は大学4年生の秋の、野菜との出会いの話をしようと思う。


舞台は東茶屋街からちょっとだけ脇にそれたところにひっそりとあるピザ屋さん、

というかピッツェリア、

「ペルケ」

自慢の窯で焼き上げてくれるナポリピッツァは感激もの。

とことんこだわってるのが分かるし、イタリア愛ピッツァ愛は半端じゃないと思う。

いろんなピッツァを食べたけど、一番のおすすめは間違いなくここのピッツァ。

お気に入りのピザのお店がある人も、一回食べて欲しい。

イタリアのピッツァみたいに巨大なのに気がついたらペロっと平らげてる。

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(これはクリスマスディナーでハートバージョン)

とにかくここに行ったらピッツァなので、

「季節の焼き野菜」みたいなメニューは軽〜い気持ちで頼んだ。

そしたら衝撃の野菜が出てきた。

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見た目こそ衝撃でも何でもない。

しかし口にした瞬間に、それまでの常識が覆された。

「野菜は脇役じゃない・・・」

あのピッツァが焼かれる窯と同じ窯で焼かれた野菜。

ほとんどそのままなのに、何でこんな味がするの・・・?

何がどうなったかは分からないけど、あの窯で魔法にかかって出てきたらしい。

アスパラの繊維の切れる感覚、とろーんとした甘み。

素材そのものを全力で味わった瞬間だった。

醤油味でも塩味でも甘辛でも何でもない、素材だけの味。

これは天才的だと思った。

どんな料理もこの味は再現できないんじゃないかと思った。


自然って本当に偉大だと恐れ入った。

これが"食"では結構重要な事実だと思う。

そんな体験が何回かあるのだけど、次はお寿司編を書こうと思います。




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