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私の断食30日間

 断食には元から興味がありました。極限状況になれば仏の幻覚ぐらい見る、と言う知人の僧侶の発言や、体内環境がリセットされ健康に、と言う見知らぬブロガーの記事。是非とも何時かは自ら体験したかったのです。そこで友人と『長い夏休み、金の無い学生がすべき経験は何か』と言う話になった時、断食を提案しました。

 友人…芥川と言いますが、彼も変わり者だったのでその提案に大変乗り気で決行は直ぐに決まりました。しかし個人で断食は難しいし民間の施設では如何に強固な自我を持つ私達でも洗脳の危険性がある(それはそれで楽しそうですが!)。そこで件の知人を頼って和歌山は高野山の寺院で一か月の間修行させて貰うことにしました。芥川も高野山も最近はニュースですっかりお馴染みですね。

 さて高野山では折角なので食だけでなく電子機器とネットも断つことにしました。荷物は下着・筆記具・画帳、それと断食による思考の変化を追う為の日記帳ぐらい。この記事ではその日記を基にあの30日の思い出を書いていこうと思います。

1日目 昼

 難波で現世最後の朝食をとり特急で高野山まで。着いて直ぐ四貝院を訪れると簡素だが超旨い昼食で歓待された。ごま豆腐最高。芥川が残したのも貰った、煩悩は止まない。その後は用意された修行着?を着てまずは奥の院を参拝した。京都と違い神聖さを感じるこの場所は大好きだ。にしても一ノ橋の手前に佇んでた人は印象的だった。外国人観光客は珍しくないがスーツ姿が浮いていて妙なオーラもあり目を奪われてしまった。マッツ・ミケルセン似の顔だった。参拝後戻ってきてもまだマッツはそこに居た、怖い。

 奥の院!全焼した今もあの場を愛しています。空にも届く木々が星空を焦がす景色はとても幻想的でこの世で最も美しい情景でした。あの美を理解しないのは、えぇマッツと芥川ぐらいでしょう。あの光景を共有したのは彼らだけですし、死後考えを改めてくれると良いのですが…

【続く】

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