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出張・ピコの保健室 豊島区中高生センターの「ピコタイム」のご紹介

今回は、ピッコラーレが地域で行っている活動の一つ、「ピコタイム」を紹介したいと思います。
 
豊島区の東池袋と長崎には、中高生センタージャンプという区の施設があり、中高生のための居場所として、さまざまな活動を行っています。

「ピコタイム」は、ピッコラーレのスタッフが中高生センタージャンプへ出かけて、思春期の体と心について、避妊や性的行動、家族や友人など人との関係も含めて、お話をしたり、相談にのったりする活動です。

9月15日(木)17:00〜19:00は、ジャンプ長崎での「ピコタイム」でした。
この日、話を聞いてくれたのは中学生が3名と、ふだんより人数は少なかったのですが、職員の方からの相談があり、ミニケース会議を行いました。
性にかかわることについて、どう対応したらいいか困った時に相談できる人がいることは、職員にとっても大変心強いと言われました。

8月のジャンプ東池袋での「ピコタイム」では、中1から高2まで全体で12名の参加でした。
 
高校生にもなると、自分の身体のことや付き合っているパートナーとの関係、治療として内服している薬についてなど、自分の思いや考えをふまえて、これからどうしていったらよいかなどと、話し合うこともあります。
 
「ピコタイム」を利用した子たちからは、「気軽に性やからだのはなしができるのはいいね」と言われることもあります。
はじめて利用した時には、あまり性の知識がない様子で話を聞いていた男子が、その後、「友だちもつれてきた」と友だちを誘ってきてくれたこともあります。そして、「意外と難しいからやってみなよ」と、コンドームの装着の練習を勧めたりしてくれました。
 
安心・安全が守られていると感じられることで、自分のことを話せるようになったり、ピアサポート的な関わりができるようになったりと、子どもたちの成長を実感しています。
子どもの力は、凄いですね。
 
できれば、もっとこうした機会を作りたいと思うのですが、現在は豊島区や東京都からの予算措置はなく、ピッコラーレに寄せられた寄付や助成金での、月に一度(ジャンプは2ヶ所あるので、それぞれの施設では隔月)の活動です。

「ピコタイム」のように、ピッコラーレからスタッフが出向いて話をしたり相談を受けたりする活動は「出張・ピコの保健室」とよんでいて、居場所事業・project HOMEの中の大切な取り組みの一つです。
地域の他のNPO団体などにも、たくさん出向いています。
学校や学童クラブなどに協力したこともあります。
 
これからも、いろいろな場所で続けていけるよう、みなさまのご支援をお待ちしております!

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