見出し画像

児童養護施設 子供の家で講演をしました!

こんにちは!
今回はピッコラーレの講演活動についてお伝えしたいと思います。

大変ありがたいことに、ピッコラーレでは学校や行政、病院などから毎月3~4本の講演依頼をいただいております。

5月30日(木)に、児童養護施設子供の家で講演の機会をいただき、相談支援員が「誰にも頼れない妊娠をなくすために〜ピッコラーレの活動の現場から〜」というテーマでお話しました。

今回のご依頼内容は「妊娠ソーシャルワークのノウハウを中心にピッコラーレの取り組みや実践から見えてくる課題や背景を知りたい」というものでしたので、ピッコラーレ事業全体や妊娠葛藤相談窓口の体制をご紹介した後に「にんしん」をめぐる社会問題、相談窓口から見える妊娠葛藤や孤立と孤独についてお伝えしました。

ピッコラーレは設立当初から児童虐待死を無くしたいという想いで活動をしてきました。しかし、最近でも新生児遺棄事件のニュースは後を絶ちません。児童虐待で亡くなる子どもの年齢で最も多いのが0か月0日であり、そして加害者になってしまった母親のほとんどは医療機関に繋がっておらず母子健康手帳も未交付という現実があります。

なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
妊娠相談葛藤窓口に寄せられる声から、経済的困窮やパートナーの不在、妊娠したことで前から抱えていた課題が深刻化するなど、複雑な背景や問題が絡み合って起こっているということが見えてきました。
「自分が悪いと思った」「誰かに相談していいとは思っていなかった」「自分でなんとかしなければいけないと思った」という相談者の声から、妊娠の困りごとを相談しづらい・「助けて」が言いにくい社会なのだということがわかります。
そういった社会の背景には、妊娠当事者に「自己責任を問う」風潮が社会に存在しています。そして、このような状態の社会がにんしんにまつわる困りごとを生み出し、妊娠当事者を孤立に追い込んでいるのです。

講演では、ピッコラーレの相談窓口に寄せられる相談事例を紹介すると、妊娠がきっかけで仕事や人間関係が変わってしまうこと、経済的困窮な状況に置かれて身動きが取れない状況になってしまう社会の現状に驚きの声があがりました。
一方で、ピッコラーレでは勇気を持って相談をしてくれた相談者に
「よく連絡をくださいました。ありがとうございます。」という労いの言葉を伝えていること、「産む産まない、育てる育てない」に関わらず相談者の話を聞き、気持ちに寄り添うことを大事にしていることをお話すると深く共感いただけた様子でした。
相談の現場では、相談者に「信頼できるという安心感を感じてもらう」ことを大事にしていますが、児童養護施設の現場でも大事にされていることだと感じました。

児童養護施設との共通の課題も多いため、相談現場などで連携させていただく機会があると思います。今回の講演が良いご縁に繋がれば嬉しいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【児童養護施設子供の家 講演】
テーマ:「誰にも頼れない妊娠をなくすために〜ピッコラーレの活動の現場から〜」
日時:2024年5月30日(木)10:00~12:00
主催:児童養護施設子どもの家
講師:内田優子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

児童養護施設子供の家での講演

==========================================
ピッコラーレでは随時講演を受け付けています!
「妊娠葛藤」「相談・居場所支援」「包括的性教育」に関するテーマで講演のお問合せを多くいただいております。
相談窓口に届く声、相談者の背景や妊娠葛藤を生み出す社会の要因をひも解いてお伝えしたり、性と生殖に関する健康と権利を軸に教育現場や家庭内で性教育をどう伝えていくかを事例を踏まえてお話したりと幅広く対応が可能です。
ご興味ありましたら、是非お問合せフォームよりご連絡いただけると幸いです。
問い合わせフォーム▼
https://piccolare.org/contact/

依頼方法や講演料については下記をご参照ください。

◆ 妊婦の居場所「ぴさら」をウィッシュリストで応援をする
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/6CCWKC9GK0ME?ref_=wl_share&fbclid=IwAR3XEqAKNVqJb6kP0DHZFn9-YmK90MTQXRJfE-pcHmowOydnvOgJJehqfLU

◆「ピコサポ」(毎月の支援 1,000円/月〜)で継続支援をする
(都度のご寄付も受付けています)
https://piccolare.org/participation/donation/

◆ 賛助会員(個人年会費 一口 5,000円/年 〜)で継続支援する
https://piccolare.org/participation/join/

◆ 都度のご寄付(任意のタイミング)で支援する
https://piccolare.org/participation/donation/

◆つながる募金
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/careerSelect.jsp?corp=455

◆ありがとう。ブック
https://www.39book.jp/supporter/1951/

◆お宝エイド
https://npo.otakara-aid.com/pub/organizations/detail/62
===================

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?