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# 連弾なら弾ける!フランス名曲5選!

ビゼーやフォーレ、ドビュッシー、ラヴェルを生んだフランス音楽界。彼らの残したオーケストラ曲やオペラは名曲揃いですよね。聴くだけではなく、一度は自ら弾いてみたい!と思われる方もいるのではないでしょうか。オーケストラの沢山のパートを一人で弾くのはとても大変ですが、二人なら可能性は広がります。今回は素敵な連弾アレンジの見つかる名曲をご案内します。


1. ビゼー作曲『カルメン』序曲

言わずと知れた傑作オペラ「カルメン」、登場するそれぞれのキャラクターのアリアも魅力的なものばかりです。そして、この名作の幕開けにふさわしい序曲は誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。軽快なテンポでトリルなどの装飾を駆使しながら華々しく展開していく様はピアノで演奏しても楽しいこと間違いなしです。

2. ドビュッシー作曲『牧神の午後への前奏曲』

こちらも管弦楽曲としてとてもメジャーな作品で、ドビュッシーが当時フランスを代表する象徴派詩人であったマラルメの『牧神の午後』という詩に感銘を受けて書かれた一曲です。昼下がりのまどろみの中から聞こえてくるフルートが特徴的な作品ですが、なんと本人の編曲により二台ピアノの編成へのアレンジも残されています。また同時期に活躍していたラヴェルがピアノ連弾への編曲をしており、フランスを代表する二人が関わった作品として大変興味深いです。連弾のパートナーと楽譜を研究し管弦楽の音色を想像して演奏してみるのはいかがでしょうか。

3. グノー作曲『アヴェ・マリア』

クリスマスシーズンの代表曲『アヴェ・マリア』はバッハの平均律クラヴィーア集第1巻の第1番を伴奏に引用し甘美なメロディーをのせた声楽曲です。チェロやヴァイオリンなどの弦楽器とピアノの二重奏として演奏されることもしばしばありますが、ピアノ一台、二人で連弾することでも楽しめます。

4. サン=サーンス『動物の謝肉祭』より白鳥

『動物の謝肉祭』はカミーユ・サン=サーンスが作曲した組曲で全14曲から構成されます。元来はピアノ2台を含む珍しい編成の室内楽作品ですが、今では全編連弾で演奏されることも多いです。中でも、第13曲の「白鳥」はチェロ独奏曲としてとても有名でCMやドラマなどでも使われるお馴染みの名作です。中音程の包容力を感じさせる温かみあるメロディーと、きらきらと輝く水面を思わせるアルペジオのアンサンブルをぜひ連弾で味わいませんか。

5. マスネ作曲『エレジー』(悲歌)

最後にマスネの名作歌曲『エレジー』を紹介します。もともとはピアノソロの小品として作曲されましたが、のちに歌詞が付けられ歌曲となりました。歌詞もさることながらなんとも切ないメロディーが聞いた人の心を掴んで離しません。歌、ピアノにチェロやヴァイオリンを加えた編成で演奏されることも多いですが、どうしても連弾で演奏してみたい、とPianoduo Ruban版の連弾アレンジを作成しました。

楽譜はこちらから

やはり名曲というのは、いつ、どんな時でも聴きたい、弾きたいと思わせる魅力にあふれています。ピアノ一台しかなくてもオーケストラや声楽の作品を演奏することができる連弾アレンジ、お好きな曲を探して楽しみを分かち合うのも連弾スタイルのひとつになることでしょう。

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