Xジェンダーでパンセクシュアル。8年間の不登校を乗り越えて、ピアミーで解消したい『生きづらさ』とは?│運営チームインタビュー
こんにちは!レズビアン・セクマイが出会える共感型SNS《PIAMY(ピアミー)》チーム、つっきーです。
本日は、2021年の9月からピアミーのチームに参加してくれた、いなにインタビューしてきました!
この記事では、チームメンバーの思いや運営・企画をするときの心配り、ピアミーの課題について、伝えていきます。
ピアミーの概要については、こちらからご確認ください👇
(聞き手・つっきー:2019年8月から所属、ピアミーではディレクターとして、日々の運営業務や、アプリの内部構造・デザインの検討などを担当しています。)
私、Xジェンダーでパンセクシュアル、発達障害です
つっきー:まず、いなの自己紹介をお願いします!
▶︎いな:ピアミーでアシスタントディレクターを担当しています。
円滑なアプリ運営のための事務作業はもちろん、ユーザーを増やす・ユーザーに楽しんでいただくための企画の提案と実行を担っています。
プライベートで、ずっとやってきたのは「居場所づくり」かな。私は19歳で発達障害(自閉症スペクトラム)の診断を受けていて。
それが、Xジャンダーでありパンセクシュアル、そして発達障害を抱える自分の存在と向き合うきっかけになりました。
自分自身の経験を踏まえて、ダブルマイノリティも居心地のいい場所を作りたくてサークルを立ち上げ運営していました。
あとは、中学1年生の秋から8年間くらい不登校でした!中高一貫校に進学したものの、通信制高校を卒業しています。
8年間の不登校時代を乗り越えて
つっきー:不登校を乗り越えて、大学に通えるようになったきっかけはなんだったのですか?
▶いな:たまたま大学で出会った人が、『悩む暇がないくらい行動すればいい』とアドバイスをくれたので、その通りに動いたんです。
その人がサークルの部長を務めていたので、やり方を聞いて、実際にサークルを作って会長になりました。できないことが多い自分に向き合うのではなく、自分を含めた様々な人が過ごしやすい環境を作ることを頑張るうちに、心身の調子が整いました。
あと、そもそも中学校に通えなくなった理由は、小学校でいじめられていたので中学受験をして環境を変えたのに、うまく馴染めなかったから。
要するに、頑張ったことが報われないことで精神的に追い詰められてしまったんです。
体重も今より10キロ痩せてたり、逆に太ってたり……
よくニコニコしてるのに苦労人だねと言われることが多いんです。
つっきー:それを感じさせないのはいなの強みというか、すごいところだなっと思います。
▶いな:大学時代にサークルを立ち上げたり、こうしてピアミーチームの一員として活動していることから考えると、もしかして、私って誰かのために何かをすることが苦痛じゃないからなのかもしれません。
ちなみに、自分のために何かするのは苦手で。
今月は昼ごはんを10回も食べ忘れてますし、よく睡眠も忘れちゃいます。
付き合った人の9割はTwitterで知り合いました
つっきー:そもそもどうして、ピアミーのチームに入ることを最終的に選んでくれたのでしょうか?
▶︎いな:理由の1つは課題を一番、自分事として考えられそうだから。
中学生から不登校だったのもあって、コミュニケーションの中心はTwitterでした。これまで付き合った人の9割とは、Twitter上で知り合っています(笑)
話すことは苦手だったけど、Twitterで出会った人と直接会うとなると、事前に自分のことを知ってくれているという安心感で仲良くなりやすくて。
ピアミーの「その人らしさに共感して出会う」SNS型のマッチングアプリの形に納得しました。
あと、私は顔を認識できない(相貌失認*)だから従来のマッチングアプリのように、相手に自分がわからない「顔」を基準に判断されるのは、嫌だなと思っていました。
セクマイは異性愛者と比べて出会いが少ないじゃないですか。
出会いの選択肢が増えることによって、わたしみたいにたまたま何かの能力が欠けている人の選択肢を増やすお手伝いがしたくて、参加しました!
ユーザーさん達の生の声に耳を傾け続ける
つっきー:ピアミーチームに参加して、早くも半年ですね!
お仕事のやりがいとか、得意だなと思ったことを教えてください!
▶︎いな:まず、自分が提案したり考えたりした企画が、アプリ内で盛り上がるのは嬉しいです。
例えば、新しく提案したピアリング「食欲の秋2021」は500個以上の投稿に使ってもらいました!
文章で伝えることが得意なのを生かして、ピアミーのnoteは主にわたし・いなが執筆しています。
例えばインタビューをして、記事にするっていう過程でユーザーさんやチームのピアミーへの愛を感じられて幸せな気分になります。
あと、様々な仕事を通じて「ピアミーで恋人ができました」「仲のいいグループができました」というユーザーさんからの声を直接聞くことができて。
自分がピアミーに携わっていることで実際に「出会い」を生んでいるんだなあと、やりがいを感じます。
つっきー:いながチームに入ってくれたから、ユーザーさんと運営の直接的な関わり合いを増やす企画を実行できるようになりました。
そんな風にやりがいを感じてくれているなんて、私も嬉しいです。
「出会い=ピアミー」を連想してもらえるように
つっきー:いなは、今後ピアミーをどんなコミュニティにしていきたいと思っていますか?
▶︎いな:ピアミーをさらに有力な「出会いの選択肢」の一つにしたいと思っています。
レズビアン・セクマイが出会える場所として、Twitterやバー、オフ会があるけれど、「出会い」と聞いた時に誰もがピアミーを連想してもらえたら。
あと、ピアミーのユーザーさんたちが、アプリ中で気になる人を見つけて、話しかけてみたり話を深めて仲良くなったりするハードルを下げられるようにしたい。
まだ、オンライン上で出会うことに対して抵抗感がある方にとってはピアミーのようなSNS型のマッチングアプリを使いこなすのは大変なのかも。
わたしは、そんなユーザーさんに寄り添う形でピアミー内の企画や機能改善の面を充実させられたらと考えています。
つっきー:「オンラインで出会う」が当たり前の世界になったら人生を豊かにする面白い出会いが日常的に増えると思います。
今、いながやってる仕事がこれからどんどん発展していくと思うと楽しみです!
マイノリティ性を自分の武器にする
つっきー:最後に、いながピアミーの仕事をする上で大切にしていることはありますか?
▶︎いな:Xジャンダーでありパンセクシュアル、そして発達障害を抱えるわたしは複数の「マイノリティ性」を抱えていることになります。
今までの人生でも、家庭や学校といった環境で、他の人に比べてそれを実感せざるを得ないことが多くて。
わたしは、ピアミーにセクマイの当事者がいるのはもちろん、さまざまな生きづらさを抱えている人も多くいると思っています。
他の出会い方では難しかったことが、ピアミーならできると感じてもらえたら嬉しいです。
例えば、SNS上でコミュニケーションが取りづらいなと感じる人もいるかもしれない。
でも、そもそも、コミュニケーションって2人で成立するのに、1人の方に責任があると考えるのはおかしいですよね。
わたしはコミュニケーションが苦手な人に対して、システム上や企画の内容でサポートできるはずだと考えています。
だから、これからもピアミーのユーザーさんには、困っていることがあればなんでも訊いてほしいなと思います。
わたしの存在が、ピアミーにとって、またユーザーさんにとってプラスであり続けること、そのためには何をするべきかを常に考えています。
つっきー:複数のマイノリティ性を抱えているいなだからこそ、私とはまた違う視点でピアミーを見てくれているんだなと思って勉強になりました。
特に、ピアミーは現状、コミュニケーションができる前提で作られたアプリになっているかもしれないですね。
今後、いなの視点でその部分を解決できるかもしれないのは、チームとして強いなと思います!
▶︎いな:そう言ってもらえて嬉しい!
これからもピアミーをもっと良くしていけるように頑張ります!
つっきー:いなの熱い想いを改めて聞けてよかったです!ありがとう!!
こんなチームで運営しています
こんな感じで、ピアミーのチームメンバー・いなの声をご紹介しました!
他にもいなが執筆したピアミーのプロダクトオーナーであるマリコさんの記事はこちらです👇
そしてこちらも、いな執筆のつっきーの記事もあります👇
他のチームメンバーも、システム開発やデザインなどといったスキルを活用しながら、熱意と愛を持ち、ピアミーに携わっております……
運営にも様々な工夫が込められた《PIAMY(ピアミー)》のアプリ。みなさまの声を聴きながら、これからも進化させていきます。
ピアミー内に「ピアミーへの要望」というピアリングがあります。お気付きの点はそちらでお伝えください!
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また、既にピアミーをお使いの方は、Google Playストアで星5つ・レビューをしてくださると励みになります……!
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