過去に縛られない思考法

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

この記事では、哲学者 アドラーの教えをもとに、
「過去に縛られない思考法」について紹介しています。

私たちには、過去・現在・未来という時間の概念があって、
過去を生きている人もいれば、
今を生きている人もいれば、
未来を生きている人もいます。

過去は過ぎ去った概念で、過去に生きるなんて不可能ではないか、
と感じられた方もいるのではないでしょうか。

ここでいう、過去に生きるとは、過去に生じた出来事に囚われて生きる、
という状態を意味しています。

例えば、大学の時にしっかりと就活をしなかったから、
そのつけとして、今の会社でこんなに苦しい、惨めな思いをしているんだ、
と考えるような場合です。

これをアドラーは原因論と言います。

原因論とは、過去の出来事を根拠に、現状を意味づけることをいいます。

アドラーはこの視点を推奨せず、「目的論」を推奨しています。

目的論とは、人には何らかの目的があり、そのための現状を考えるという視点。

目的なんてないよ、生きる意味がわからない、というネガティブ思考にある時、
目的論から大きく遠ざかり、決定論に偏ります。

決定論とは、全ては遺伝や環境によるものという視点です。

全てが遺伝や環境で決まってしまうなら、生きがいやビジョンを持てませんよね。

原因論と決定論を薄め、目的論を強く意識して生きることがアドラーの教えです。


・人間は意味の中で生きている

・人生に与えられる意味は、人間と同じ数だけある

・絶対的な正誤は存在しない

・人生の課題は大きく3つある (仕事・交友・愛)
 それらには「他者の存在」が共通している

 これら3つに適切に向き合うことが大事


人間は意味づけを常にしながら生きているということに、
ハッとさせられました。

様々な人やもの、出来事に対して、意味づけをしながら生きていて、
そこに正誤なんて存在しないのは自然なことですね。

人それぞれの意味づけがあるのですから、
一口に、その物事の良し悪しや正誤なんて決められるはずがありません。

仕事や交友、愛において、他者の存在が欠かせず、
他者との関わりにおいて、その本質を見抜く、受け入れることこそ肝要であり、

それらとどのように向き合い、どのように生きていくのかを考える姿勢こそが、
過去に縛られない、目的論による思考法といえます。


この記事をきっかけに、目的論の視点で、今や未来に視点を向けて、
自分なりの意味づけ、他者なりの意味づけを意識して生きていけると、
過去に縛られず生きられるようになるのではないでしょうか。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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