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【1発で理解できる!】不定詞3用法の区別

*こちらは以前に投稿した「英語の大原則: 1文に1動詞」からの抜粋・編集したものです。

英語を教えていて不定詞3用法の区別ができていない人が多かったので、不定詞だけ抜粋してきました。苦手な方はクリアしておきましょう!

不定詞


不定詞は苦手ですか? 実はとても簡単でとても便利です。なのでマスターしましょう!

不定詞には3用法あります。形容詞的用法、副詞的用法、名詞的用法

文法用語は見るのもイヤという方、ちょっとだけ待ってください。文法用語はとても便利で英語勉強にとても役立ちます。少なくとも英語を英語で勉強できるようになるまでは使っておいたほうが賢明です。文法用語は積極的に勉強しましょう!文法用語の説明もしますので、ご安心を。

本題に戻ります。

不定詞は形容詞的用法と副詞的用法はとても簡単です。名詞的用法だけ少し??となる方がいますが、どうして名詞的用法というのかなど理解すれば、「なんだ、これだけのことか!」と思えるようになります。

形容詞的用法


それでは、まず形容詞的用法を勉強しましょう。

はじめに、形容詞とはなんでしょうか?→名詞の説明をするものですよね?

例えば、beautiful flowersのbeautiful(キレイな)は名詞(ここではflowers・花)を説明している形容詞ですね。

これさえわかっていれば形容詞的用法はすでにクリアしたようなもの。

形容詞的用法はto V[原形] (Vとは動詞の英語verbから)が名詞の後ろにくっついているだけです。

では、例を。

I have a lot of homework to do today. (今日はやらなければいけない宿題がたくさんある。)

この例では、to doという形容詞がhomeworkという名詞を説明しています。

後ろのto Vが前の名詞を説明している。それだけです!

学校では「〜すべき〇〇」と訳せるものと習ったかもしれません。それは正しいですが、英文法の基本はなるべく訳さず形で判断するです!

他にも例をあげておきます。

Do you want something to drink? (何か飲み物欲しい?) 

学校でお馴染み、「飲むための何か」という不自然な訳になるあいつです。後ろのto drinkがsomethingという名詞を説明しているだけですね。

I will buy some books to give her this afternoon. (私は午後、彼女にあげるための本を買いに行きます。) 

この文では、someがbooksを説明しているのでsome booksを名詞のかたまり、giveという動作の対象がherなので、to give herが前の名詞を説明している形容詞のかたまりと考えてもOKです。


副詞的用法

続いては副詞的用法です。

副詞とはなんでしょうか?

学校の国語の授業では動詞や形容詞を説明するものと習ったかもしれません。それは英語でも同じです。

例えば、I really love cats. (私は本当にネコが好きです。)という文では副詞reallyが動詞loveを前から説明して、動作を強調していますね。

しかし、文法用語での「副詞」には別の大事な意味があります。

それは、「省略OK・他の要素に影響を与えてはいけない」というものです。

例えば、上の例のreallyを省略して見ましょう。

I love cats.

この文は意味も通っていますし、文法的にも正しいです。省略したからといって他のところを直したりしなくてもOKです。

他の例としては、

She sometimes goes to the park. (彼女はたまに公園に行きます。)

ここでsometimesを省略して、She goes to the park.にしても文法的にも意味も特に問題なく、他を直す必要もありませんね。

ここで、この説明をより明確にするために助動詞を例にあげてみます。

She will go to the park. (彼女は公園に行くつもりです。)

助動詞と共に使う動詞は必ず原形ですね!

(Does she like cats? のlikeに3単元のsが付いてないのは、疑問形だからではないですよ? 助動詞と共に使っている動詞だから原形に戻しているのです!)

では、上記の例のwillを抜いてみましょう。

She go to the park.

この文は文法的に間違っていますね。私(1人称)、あなた(2人称)以外は3人称で3人称単数につく一般動詞にはsをつけなければいけませんね。(ここでは、She goes to the park.にすべきですね。)

ですので、助動詞を抜くと他のところを直さなければならないことがあります。このあたりが副詞との違いですね。

さて、前置きが長くなってしまったので、副詞的用法の原則をおさらいしましょう。

「省略OK・他に影響を与えてはならない」でしたね。

副詞的用法では省略OKが重要です。

では、例をあげてみます。

He studies math very hard to become a physician. (彼は医師になるために懸命に数学の勉強をしている。)

この文では、to becomeの前で一回文が終わっていますね。

He studies math very hard. (彼は懸命に数学の勉強をしている。)

文法も意味も全く問題がないですね。

つまり、to become a physicianは単なるおまけ、省略OKです。

学校では、「〜のために」と訳せるもの、理由を表しているものは副詞的用法と習ったかもしれません。それは正しいですが、省略できるかどうかも判断基準にするとよいです。

他にも例をあげておきます。

My brother went to the library to study. (兄は勉強するために図書館に行きました。)

この文ではto study (勉強するために)は省略できて、省略しても前の部分は文法的にも意味も問題ないですね。

ただ、この文は形容詞的用法とも取れますね。the libraryという名詞をto studyが説明して、勉強するための場所である図書館のような意味にも取れます。(ちょっと無理矢理感もありますが。ただ、日本語の感覚でおかしいかを判断するのは早いうちに卒業しましょう。英語は英語で理解する、感覚も英語に慣れるということはとても大事です。)

このような例は少なからずあるので、その場合は厳密に区別する必要はありません。


名詞的用法 


最後は、名詞的用法ですね。

名詞的用法とは文字通り、to Vを名詞として扱ってくださいというものです。

もっともポピュラーな例をあげてみましょう。

I want to study computer science in college. (私は大学でコンピューターサイエンスを勉強したいです。)

ここでのto studyは名詞とはどういうことでしょうか?

この説明のために別の例文をあげます。

I want some books. (私は本が欲しいです。)

そう、wantの後ろはいつも名詞が来ていますよね?

wantは他動詞なので後ろに目的語(動作の対象となる名詞、ここではwant[欲しい] の動作の対象booksのこと)が必要なので、後ろに名詞がなければなりません。

つまり、I want to study 〜. のto studyは上記の2つ目の例でのsome books(名詞)と同じ扱いにしてくださいというのが名詞的用法です。

名詞的用法の他の用法としては、

My dream is to have a huge house with my future family. (私の夢は将来の家族と大きな家に住むことです。)

などがありますね。

「私の夢は」の後ろに名詞を持ってくることもできますし、このようにto Vという形で動作を入れることもできます。

もうひとつよくある例は不定詞を主語とするものですね。

To study English is fun. (英語を勉強するのは楽しい。)

主語は必ず名詞でなければなりません。動作を主語にしたい場合は不定詞か動名詞にしなければなりません。

ですので、ここではTo study Englishが主語、主語の後ろには動詞がくるのでisがこの文の動詞ですね。


いかがでしたか?

不定詞3用法は実はとても簡単です!

文法用語を嫌がらず利用すれば文法力・全般的な英語力は飛躍的に向上します。

生きた英語を使いこなすためにも文法はしっかり勉強するのがよいです。

英語を使ううえで不定詞は避けては通れませんから。

最後まで読んでくださってありがとうございました😀

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