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こぼればなし|Let's get it on!|創作

自作小説の創作裏話といいますか、こんなことを考えて書きました、とか、そんな内容です。
特に需要はないかと思いますが、書いてみたいので。

小説はプロフィールからリストにとべる、、、はず。
ここにはあえて載せません。
ソレ目的ではないので、あしからず。



NOVEL DAYSという小説投稿サイトにて、妄想を具現化した読み物を掲載しております。
今回は、「Let's get it on!」というお話を書いた経緯や、執筆中の様子について、残しておこうかなという日記のような記録のような備忘録のような内容です。


First

このお話を思いついたのは、FAKE TYPE.さんの”i'm out”という曲を聴いた時でした。

FAKE TYPE. "I'm out" MV - YouTube
この曲の中に、"Let's get it on"という歌詞が出てきます。
意味を調べたら、とてもぴったりだなあ、と思ったので、タイトルに決定。

Second

巻物が男の足元から出てくる、という場面を思いついて、さて、そこからどうなるのかな? と興味が湧いたので、作品にすることに。

以下ひとりごと。

主人公はどうしようかなぁ。
学生がいいなあ。男子?女子?どっちもいる(存在している)なあ。
場面は喫茶店にしよう。
どっちもお客さんだな。
……とか、なんとかと考えて。

割となんにも考えずに書き始めました。
そうしたら、ずんずん話が展開していく。

私は普段、ショートショートをメインに書いているのですが、今回はうっかり3000字に到達してしまった。まだ話の序盤です。
ちなみに、ショートショートはおよそ5000文字を上限とした作品のことだと、この時初めて知りました……。
まあ、いいか。と思ってそのままつらつらと書き進めると、今度はうっかり6000字に到達。

この辺で「おや?」と思い始めました。

自分が短編しか書けないものぐさであるという自覚はあるので、短編は文字数上限いくつなの?と調べてみると、5000~32000字なのだそう。
この時の私は、
「さすがに32000文字なんていかないでしょ~」とせせら笑っていました。
何も知らないって、こわいですね。

頭に浮かんだり、考えたりしながら何も気に留めずに気ままに書き続けました。
気づいたら、10000字。
「およ?」
まだ書き終えない気配がある。
さすがに考え始める。
それどころか、増えそうな予感が勝っている。
でも、やめようという選択肢はなかったです。

「まだ”下書き”段階なのに、それも書き終えない」
そして自分が書きたい場面が、解釈として必要な場面によってどんどん遠のいていく。
これがもどかしい。
書きたい場面が遠のくなんて、知らなかったよ……。

18000字を超えたころ、ちょっと落ち着いて考えようと思い始めた。
「ちゃんと話の内容とか考えて、ペースをつかもう」
頭の中の場面をとにかく出し切って、細かい修正はあとでやろう。

でも、なんか、もうちょっと残っている気がする。(頭のなかに)
ここからが長かった。
ふいに「あそこにあれを入れたらどうかな」とか、「説明が必要かも」とか、どんどん後から付け足すことが増えていった。
結局25000字あたりで書き終えて、ひと息ついた。
それでも「結局、短編の範疇に収まったし」と、お気楽な私。

書いた文章を印刷して読み直しつつ、文章や場面の修正をしていく。
赤文字の修正がどんどん書き足される。
嫌な予感が再び鎌首をもたげる。
「んん?」
ひとつひとつは細かい修正なので、さして文字数は増えないだろうと高をくくっていたが、さすがに25000字分の修正はただ事ではない。

自分で修正を入れながらびくびくし始めた。
30000文字がちらつき始める。

正直、こういう恐怖もあるのか、と新鮮な驚きでした。

初稿の修正を終えて、文字数は28700文字。2稿の修正をしながらこれを書いていますが、初稿ほどでないにしろ、赤ペンはうなりをあげている状況です。
「えっとぉ……」
こんなはずじゃなかった。そう、こんはずでは……。

一応、4稿くらいまでは修正しようかな、と思っていますので、もう少しかかります。
……1000文字くらいオーバーしても短編で押し切ろうかな、と思っている。


Third

さて、2稿の修正に取り掛かりつつ、全体がようやく俯瞰できるようになってきたところ。
この話、こういう話だったのか、と。
”鳥の目”ってこういう事か、と思う日々です。

作品の出だしには、やはり力が入るもの。個人的には、入口からすっと入って針の穴を通す、という流れで描きたい。けれど、こちらは何回も読んでいるので先の展開を知った上での「出だし」です。
心を空っぽにして、結末もわからず初めて読む人の気持ちにならなければならない。
そう思いなおして読み返すと、「手垢感」がすっごい。
鳥肌が立つ。脳の拒絶がちょっとしんどい。
自分がもう、キモイ。なんだお前、相当きもいぜってなる。
確信犯だし、わかっていてやっているわけですから、はずかしすぎる。

わたし、これもう何回も読み返しているんですぜ?って脳が言ってくる。

……もうちょっと、脳とお友達になろうと思います。


4th

さてさて、三稿を終えたところです。
だいぶ形になってきたような感じがしています。すこし追加したり、話の塊を移動させたりしました。
やっと、それなりに読めそうなものになってきたかなと思っています。

もう正直、活用形を駆使しすぎて疲れが出てきました。こんなにも、語尾に全集中することって、普段はしないものですよ。
「別のお話が書きたい~」ってなっているし、自分をあやすのが大変。自分の中で四稿まではやろうと思っていましたが、これから四稿のチェックでまた修正箇所がでたら、五稿に突入です。
焦らず行きますかね。

四稿目をぼちぼち直していたら、なんとなく、「もう大丈夫そうだな」という気がしました。
投稿サイトから少しずつ公開していきます。(2024年5月末現在)

話を思いついたのが四月の上旬、書き終えたのが四月の下旬ころで、その後、五月の下旬にかけて編集作業をしました。
長かった。
でも、頭の中で思い浮かぶことを文章にするのは、ことのほか楽しかったです。いつもは妄想で終わらせてしまっていたので、ちゃんと文字に起こすと、想像の不十分さに気がつけたし、「読む」という行為に対して、説明することが追加されたり、行動や思考の矛盾点をなくするために調べ物もしました。
特に平安時代の衣服に関してはずぶのド素人なので、まったくわからず苦労しました。

これは個人的なことですが、
書き手になってしまうと、人様が書いた小説がほとんど読めなくなりました。推理小説はまだなんとか大丈夫なのですが、それでもアニメを見てからとか、内容を把握した上でしか読むことができず、初見では小説を読めなくなってしまいました。
入り込めないといいますか、、。
(そういえば「天官賜福」は読めていたな、と思い出したのですが、あれもアニメを観た後でした)

これは驚きでした。

自己啓発本や、エッセイ、ノンフィクション系は大丈夫ですが、いわゆるフィクションの、物語の作品は、ことごとく読めなくなりました。
その後、漫画は読めると気づき、漫画の読書量が格段に増えました。
ですが、漫画は活字量としては少ないので、やや活字欠乏になっていまして。
自己啓発本もエッセイも、一つ一つの文章量が少ないですし、なんといいますか、「ちびちび」としか読めないのです。
砂漠で水を飲むみたいに「ごくごく」読みたい。

安心してください。自分が書いた物ならば、いくらでも読めるのですよ。(なに言ってんのコイツ?)

ですので、久々に心行くまで活字を飲めた、いや読めたので、すっごい楽しかったです。
ただ、書かないと読めないので、もどかしい。

う~ん、でも、この自己生産て、どうなの??

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