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【書店さまが選ぶ当店のイチオシ!】

『乗り物の迷路』香川元太郎 作・絵 小賀野 実 監修
MARUZEN博多店 児童書ご担当 大和泰子 様
【取材・文】PHP研究所東部書店普及部 瀬田成俊

当店は、JR博多駅に隣接する商業施設「アミュプラザ博多」の8階にあります。ご来店されるお客様は、平日はベビーカーの親子連れからご年配のお客様、夕方以降は仕事帰りのお客様が中心です。週末には、家族連れのお客様が多数ご来店され、幅広い層のお客様にご利用いただいております。
今回、私がお薦めするのは、『乗り物の迷路』です。累計320万部突破の大ロングセラー『迷路シリーズ』のうち、当店の直近の1年のベスト3は、『乗り物の迷路』、『恐竜の迷路』、『無人島の迷路』となります。なかでもこの『乗り物の迷路』がダントツで売れ続けています。本書を初めて手にしたとき、それまで乗り物をテーマにした迷路の絵本というものはなかったと思いますので、駅立地である当店のお客様には、ピッタリだと感じました。

note 書店の現場から(店頭_迷路)

展開方法ですが、当店の児童書売り場には迷路・さがし絵を揃えた絵本のコーナーがあり、そこで『迷路シリーズ』を常時2冊、面陳で展開しています。1冊はシリーズの最新刊、そしてもう1冊はこの『乗り物の迷路』です。シリーズの最新刊として、面陳で販売しはじめて以来、ずっと展開し続けています。本書の発売は2013年7月ですから、すでに9年にもなり、累計販売は700冊以上になっています。この1年でも50冊以上の販売、つまり月に4~5冊は売れているのです(これは全国一の販売冊数だと聞いて、驚いています)。
『迷路シリーズ』が人気の理由は、「迷路」を楽しめて、また「さがし絵」も楽しめるという、ページの細かい部分までじっくり見ながら、遊べる絵本だからだと思います。なかでも、当店で『乗り物の迷路』が売れているのは、児童書売り場から在来線の線路が見えたり、隣に鉄道模型のお店があったりと、乗り物好きのお子様がたくさんご来店されるためだと考えています。
プレゼントの絵本をお探しのお客様には、よく本書をお薦めします。手にしたお客様からは、「お子さんやお孫さんと一緒に遊べるので楽しそう」という声をよく聞きます。9月には、迷路シリーズの最新刊として『難攻不落の迷路』が発刊されると聞き、とても楽しみにしています。『乗り物の迷路』は売り場の面陳10年選手。これからも変わらず永く販売し続けていきたいと思います。
いま、子どもたちは、コロナ禍でなにかと制限のある生活をしています。子どもたちが、少しでも「楽しかった」「おもしろかった」という思い出を増やしていく、お手伝いができるような売り場づくりを、これからも心掛けていきたいと思います。