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【Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)】便利ズームの概念を変えた歴史的ズームレンズ

こんにちは。フォトグラファーのnonです。
海外の街や風景、スポーツ撮影を生涯のライフワークとしています。毎日、生活のすべてにカメラが欠かせません。
写真は記憶を確かにしてくれるだけでなく、時にはその写真が今を生きるための力を与えてくれるものになります。
これまでに所有したカメラとレンズに関する個人的なレビューを中心にカメラについて語っていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

さて、便利ズーム、つまりは高倍率ズーム(6倍以上)のことですが、その名のごとく広角域から望遠域まで標準ズームレンズ(24-70mm、24-105mm、24-120mm、28-75mm、APS-C機では18-200mm、18-300mmなど)よりもズームレンジの広いもので、レンズを複数(広角レンズ&望遠レンズ)持ち出して現場でレンズ交換しなくても良いメリットがあります。

ミラーレスでカメラを始めた人はあまりピンとこないかもしれませんが、一眼レフ時代は、高倍率ズーム=ずぼらズーム=便利ズームとも言われ、確かに便利なのですが、描写力や解像感はイマイチ(かなりイマイチ)で、「便利ズーム」とはやや揶揄した表現でした。
もちろん人によっては、縮小画像しか必要としない人もいるので、必ずしも皆が画質が悪いと感じる訳ではありません。

余談ですが、今のスマホカメラのハイエンド機はレンズが3つ以上あり、広角・標準・望遠をカバーしている点で優れものだと思います。

高倍率ズームの話に戻り、そんな既定の概念をミラーレス時代になって覆したのが、2020年6月25日に発売された【Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)】です。元々、タムロン社は数十年前から高倍率ズームを得意とするレンズメーカーでしたが、世界史上初めて広角端から望遠端まで、標準ズームレンズと大差ないクオリティでかつコンパクトに作り上げました。

その一週間後にはニコンより、【NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR】が発売され、タムロンと甲乙つけがたいクオリティでした。

それまでの高倍率ズームレンズは、広角端の周辺四隅が絞ってもボヤけていたり、望遠端の解像がゆるゆる、またピントが正確に合わない、あるいは全ズーム域で解像が甘い、かつ大きくて重いというものでしたが、ミラーレス用のこの2本は解像良し、それでいて軽量コンパクトに仕上がり、ビルドクオリティが良くズームした時の鏡筒のガタつきもなく作りがしっかりとしたものでした。

一方、他メーカーにおいては、私は全メーカーを使用しており特定メーカーへの忖度はなく単純比較が可能なので思ったままを述べてしまうと、SONYの純正高倍率ズームは発売が古く描写も悪いため、敢えて今買う人はいないと思いますが、今のところTamronのこのレンズがカバーしているので問題ないです。ただし、AFの高速性や連写の秒間枚数の点で、純正高倍率ズームのアップデートを期待しています。

Canonの高倍率ズームは早くII型を出した方が良いと思います。描写力や大きく重いといった点でかなり遅れをとっている感があります。

今年になって発売された【NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR】はZ 24-200mmよりも一回り大きいですが、400mmまでの約14倍の高倍率レンズとしてはかなり軽量コンパクトにできています。
Z24-120mm F4を購入してから24-200mmの出番が無くなっていたこともありますが、24-200mmから28-400mmに買い替えました。結果的に28-400mmの方が解像力が上だったということもあり大正解でした。

さらに驚きの高倍率ズームレンズが【LUMIX S 28-200 mm F4-7.1 MACRO O.I.S. S-R28200】です。
世界最小・最軽量の高倍率ズームレンズで、ズーム全域素晴らしい描写・解像力で、近接撮影も可能で申し分ありません。このレンズのためにPanasonicに買い替えても良いのではと人に勧められるレンズです。

念のためですが、これらの高倍率ズームレンズの描写力が凄いとは言え、単焦点レンズや大三元レンズと言われるF2.8通しの代わりとなるものではありませんので、そこは目的に応じてとなりますね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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